旧千住製絨所 煉瓦塀

 所在地:東京都荒川区
 竣 工:明治
 設 計:

 明治維新後、軍服の材料であるラシャ布を生産する工場を建造する必要に迫られました。工場の上屋はポアンヴィルが設計しましたが、工場全体の計画はドイツで技術を収得した井上省三によるもので、日本人による始めての大規模工場であると言えます。
 工場は明治12年9月に完成し、明治21年に陸軍省管轄となり拡張したとのことですが、この煉瓦塀の年代は判りません。

 昭和20年の敗戦に伴い創業停止、昭和37年跡地に東京スタジアムが建てられ、昭和52年に解体、現在は荒川総合スポーツセンターや南千住警察署になっています(この写真はサッポロビール荒川物流センター東側ですが、荒川工業高校西側にも煉瓦塀があります)。


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