旧奈良監獄(奈良少年刑務所)

 所在地:奈良市般若寺町
 竣 工:明治41年(明治36年起工)
 設 計:司法省(山下啓次郎)

 それは、東大寺の大仏殿を見下ろす高台にあった。
 物々しい煉瓦塀と鉄条網に囲まれ、いかにも刑務所といった風体を晒している。
 しかし、煉瓦の表面を削り、ドーム部分も塗りなおしてリニューアルされた、全く異質であるはずのその正門は、重苦しさや排他性をより強調しているようにしか見えなかった。
 撮影中、犬の散歩をしていた近所の住人と思われる老人が、木陰で私の挙動を観察していた。不意に、赤い小型自動車が正門前の玉砂利を蹴散らしながら現れた。運転席にいるのはヤンキー風のにぃちゃんであった。

 ちょっと文体を変えてみました(^^;)。塀の向こうに見えるのは本館で、正門の鉄柵にカメラを押しつけて撮る度胸がなかったので、これが唯一の写真です。近いうちに中に入って(合法的に ^^;)撮りたいと考えています。


 「近いうちに」とか言って2年近く経っていました(^^;)。去年の公開日は、すっかり忘れていて逃してしまい、昨日('97年9月27日)思い出して「もう過ぎてるかな」と思いつつ電話してみました。
 「今頃、公開日がありますよね?」
 「公開日? キョウセイ展のことなら、今日と明日です。」
 ラッキー! 今日は曇っているし、今から出かけたら遅くなるので、明日にしよう。ところで「矯正展」じゃストレートすぎるし、「強制展」なわけないし、「共生展」かな・・・

 そのまんま「矯正展」でした(^^;)。よくある刑務作業での家具などの即売の様子は予想していた通りで、「ヤキソバいかがっすか〜」などのかけ声が飛び交う賑わいでした。
 それらを全く無視して写真撮りまくっていたヤツは自分一人でした(^^;)。ここは、なかなかいい物が揃っています。三重刑務所はほとんど改築されていて残念でしたが、奈良は期待以上でした(^^)。
 事務棟の入口に展示してあるオリジナルテレホンカードが欲しかったので、近くの総合本部テントにいた総務部長って感じのおじさんに聞いてみました。
 「あそこに飾ってあるテレカが欲しいんですけど、どこで売ってますか?」
 「え? あぁ、あれ? 売店だっけ?」と構内アナウンスしていたおねぇちゃんに聞く。「ちょっと待って下さい・・・」と言って売店と思われる方に小走り。「いやぁ、今日は販売の対象ではないんで・・・・」
 「今日は? って言うと普段は売店で売っているんですか?」
 「えぇ、平日の朝8時半から夕方5時まで開いてます。」
 「いやその・・・売店に行きたいから入れてくれって言って、入れてもらえるもんなんですか?」
 「はい、門の所にいる職員にそう言って頂ければ入れます。」
 「・・・・・・」

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