奥平野浄水場 旧急速濾過池上屋

 所在地:神戸市兵庫区楠谷町
 竣 工:大正6年8月
 設 計:河合浩蔵

 明治20年、神戸市はH.S.パーマーに水道創設の設計を依頼しましたが、工事費の問題により明治22年に市議会で否決されました。明治25年7月にはW.K.バートンに水道計画を委嘱し、明治30年5月に着工、明治38年10月に奥平野浄水場が竣工しました。
 大正3年に始まった拡張工事の際にこの急速濾過池上屋が建設され、大正6年に竣工しました。昭和60年「近代水道百選」に選ばれ、平成元年に神戸市制百周年記念事業として「神戸市 水の科学博物館」に生まれ変わり、一般公開されています。

 角の塔屋の原形は旧小寺家厩舎に見られ、さらにエンデベックマンによる建築にも見られます。神戸地方裁判所もそうですが、ドイツで建築をしっかり学んできた河合浩蔵らしさが良く表れています。

 神戸の水道については、TARAKO WWWWWが詳しいです(神戸市水道局の方と思われます)。

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