所在地:高知県須崎市
竣 工:昭和2年
設 計:
旧須崎町では飲料水を井戸水に頼っていましたが、大正7年に県が調査した結果、7割もの井戸が飲料不適と判定されました。
大正13年6月町議会で議決し、大正15年3月認可、同年7月着工、翌(昭和2)年6月通水開始、8月完成となりました(須崎市の市政施行は昭和29年10月)。
現役の西町浄水場の裏山に廃墟化した配水池があります(その横には現役の配水池もあります)。見学許可が得られたので須崎市水道課の職員の方と共に、普段は立ち入り禁止の山に登りました。
滅多に人が通らないところで、雨上がりで地面が滑りやすくなっていて、また蛇が出る危険があって(傘で草むらをバシバシ叩いて蛇を逃がす)、辿り着けるか不安でしたが何とか無事帰って来れました。
画像は上から、水道送水所、殺菌室、量水室、配水池の排気塔の順です(送水所だけは現在の事務棟の裏にありますが、山に登るのに必死で、下りて来てから始めて気付きました)。
送水所が高知市の取水ポンプ所にそっくりだと職員さんに話したら、高知市の近代水道創設の話を聞いて同じ技術者を旧須崎町に招いた、とのことで納得しました(小さな地方都市の割には水道の近代化が早かったのもそのため、との説明もありました)。
余談ですが、水源になっている新荘川はニホンカワウソが最後(昭和54年夏)に確認(撮影)された川でもあります。
このwebページを見たからと言って見学申し込みをするのは御遠慮願います。命に関わる覚悟をもって自己責任でお願いします(送水所は事務棟の裏にありますので危険はありません)。
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