所在地:熊本市八景水谷
竣 工:大正13年
設 計:
古くから阿蘇山北西部の菊池台地で涵養された雨水が火山岩層で濾過され、この地に湧き出していました。
第五代肥後藩主・細川綱利はこの水谷に茶屋を造り、そこからの眺めを中国の「瀟湖八景」に因んで八景を選んだことから、「八景水谷(はけのみや)」とよばれるようになりました。
近代水道事業でも、この豊富な地下水に依存する方針で進められました。深浅各二本の取水井からポンプで立田山配水池に揚水し、自然流下で配水するものでした。
当時のポンプ室は水道記念館として公開されているはずですが、私が行ったときにはそれらしい表示がなく、門も閉ざされたままでした。門柱には「熊本市水道局 八景水谷水源地 第2井ポンプ場」と彫られた石版がはめ込まれているのですが、なぜか「八景水谷水源地」の部分だけ墨入れが剥がされていました(名称変更なのかイタズラか不明)。
上の墨入れの件ですが、有力情報(その本人から)によると余ったペンキで墨入れをしていたが時間が足らず途中で終わったとのこと(本人のプライバシーの関係上詳しい事は書けませんが、イタズラではなかったことが確認できました)。02/07/03追記。
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