鶴舞公園噴水塔

 所在地:名古屋市昭和区鶴舞
 竣 工:明治43年
 設 計:鈴木禎次

 明治43年3月に鶴舞公園で第十回関西府県連合共進会が開催され、その多くの仮設建築は曽禰中條建築事務所が設計しましたが、会期後も残されるこの噴水塔と奏楽堂は鈴木禎次が設計しました。
 昭和48年3月に地下鉄鶴舞線工事のため解体撤去されましたが、昭和52年3月には復元され現在に到ります。

 美しいドームを持つ奏楽堂は老朽化と昭和9年の室戸台風により崩壊し、昭和12年に復旧されましたが全く違う設計(設計者不明)でした。その二代目奏楽堂も平成7年には老朽化のため解体撤去、平成9年に創設当時の姿に復元されました。二代目奏楽堂の塔のような装飾は近くの芝生の奥に建てられています。
 天井部分は平らで、銅板葺きのドームはただの飾りになっています。創設当時はドーム部分も奏楽堂としての役割を担っていたと思われます。

 後ろに見えるのは昭和5年に竣工した名古屋市公会堂です。
 本来、水流間と書いて「つるま」と読む鶴舞は「つるま」と読むのが正しかったはずなのですが、「あきはばら」の誤読で有名な旧鉄道院はこの地名も「つるまい」と誤読し駅名にしたため、多くの市民に「つるまいって書いたるがね」と誤解を与え続け、昭和区役所も正式な地名として「つるまい」と認めてしまいました。

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