航空関係の仕事柄、皆さんの知らない情報もいろいろ入ってきますが、ここではその中からちょっとした話題をご紹介!

第17話 頭隠して尻隠さず!
 整備の為、JTAのハンガーへドックインしている日本航空のトリプルセブン「B777−200」です。
 JTAのハンガーは、B737用に作られているので、全長がジャンボに匹敵かるトリプルセブンを全部中に入れることはできず、尾翼の部分が外にはみ出してしまいました。
 衝突をさける為、通行帯も迂回路が設置されました。
第16話 シークレットコード!
 新しくなった那覇空港国内線ビルでは、警備システムも新しくなり、いたるところにテンキー付きのドアが設置されました。テロ対策もあり、当然といえば当然ですね。この「テンキー番号」は時々更新されますが、更新された直後はみんな番号を覚えていなくて一苦労。番号の法則はなく、ランダムで決められているので、覚えるのも一苦労。ドア前で立ち往生し、携帯で会社に電話するものもいます。★7も、過去に二度ほど電話しちゃいました。(笑)
第15話 人気席!
 皆さんは飛行機に乗るとき、どのシートをリクエストしますか?窓際or通路側or前方or後方はたまた2階席?
 ビジネス路線だと、やはりすぐに降りれる前方通路側ですね!観光路線だと窓際!それも富士山付近を飛行する路線では、富士山側が超人気!!
 でも飛行機はバランスが大事なので、空席があってもご希望にお応えるできない場合もあります。
 離島を飛ぶ小型機は、本当に体重を量って、座席や貨物を調整するんですよ。那覇空港でもRAC便で実施中!
第14話 大食い!
 ジャンボ機は、国内線だと500名以上のお客さんとたくさんの貨物を運びますが、ジャンボ機の中にはお客さんが搭乗する客室部分まで貨物室になっている貨物専用機があります。
 おなかの中にたくさんの貨物を積んで飛ぶ姿は、やっぱり空飛ぶクジラ?!
第13話 ジェット気流!
 冬場は、日本列島上空をかなり強い偏西風(ジェット気流)が吹きまくり、飛行時間が大きく変わってきます。冬場の時刻表と夏場の時刻表を見比べたら、長距離路線ほどその差がはっきりしますよ。
 特に、同じルートを飛ぶ場合でも下りと上りで飛行時間が変わるほどすごい力を持っています。国内線最長路線「沖縄−札幌」の場合、「沖縄→札幌」が3時間、「札幌→沖縄」が3時間50分と約1時間近くも差ができるんです。自然の力はスゴイですね。
第12話 スキップ!
 航空機が着陸する時って、ある程度ショックがあった方がいいって知っていましたか?接地の感覚で、滑走路の路面状況やタイヤがロックされているか確認できるし、停止距離も抵抗が増えた分短くなるようです。ただし、ショックが大きすぎると機体にダメージを受けるので要注意です。緊急用酸素マスクが誤操作する程の強いショックは、ちょっと失敗でしょう。(笑)★7は、成田空港での研修時代に、某社の貨物機が着陸をやり直す際に、勢い余ってスキップ状態で再上昇していくのを見ましたよ。
第11話 窓拭きもOK!
 高い高度を飛ぶ飛行機は、かなり気圧の変化を受けるため気密性はしっかりしているのは常識ですよね!客室の窓も気圧の変化に耐えられるよう何枚か重ねてしっかりはめ込まれています。そんな航空機の窓の中にも、しっかり開くところがあります!そうです>操縦席の窓は開くのです。・・・もちろん地上にいる時ですよ(笑)駐機中には、ワイパーの整備などを行うために開くこともあります。ちょっとした汚れなら、窓を拭くこともありますよ。
撮影協力・・・「子ゴリラ」さん(笑)
第10話 間借り!
 那覇空港には、大きく分けて2本のフィンガー(腕のように伸びた建物)がありその周りに飛行機が駐機するのですが、北側がANA系、南側がJAL系にきちんとわかれています。そんな中、毎朝全日空スポットを間借りするJTA機の姿が!実は、各フィンガーには1つずつ共通の駐機場があり、自社系の駐機場が満杯で他社に余裕がある場合に利用できるようになっているのです。JTAは、那覇空港を基地にしているので、夜間に駐機する場所が多く必要なため 、この共通駐機場を利用しているのです。おかげで、朝一番の便は、全日空の間から出発していくのです。お客さんが間違えないように、誘導するのも一苦労です。
第9話 ナビゲーションシステム!
 最新機のB747−400やB−777(トリプルセブン)には、GPSシステムが搭載され、客室内のディスプレイで何処を飛んでいるか表示されます。最近導入しているB−767−300にも搭載されてきており、パイロットの方もちょっと緊張(笑)。表示内容には、高度や速度も表示されるので、適当にアナウンスすると、全然違うぞとお客さんにつっこまれてしまうからです。乗務員を助ける最新装備が、ちょっと苦しませているかも・・・(苦笑)
第8話 ウェットリース!
 皆さんウェットリースって知っていますか?他社の機材や乗員をリースして自社便として運航する形態です。日本トランスオーシャン航空の「東京−宮古」・「那覇−宮古」路線は、繁忙期に日本航空からB−767−300と乗務員を借りてウェットリース便として運航しています。乗務員の方も、つい「本日も日本こ・・・失礼しました日本トランスオーシャン航空をご利用いただきありがとうございます」と言い間違えることもあるそうです。路線やお客さんの特徴も違って大変なこともありますが、乗務員の方も珍しい宿泊地に当たるので結構人気があるようです。
 今年の夏も、共通機材登録しているJAL・B−767−300(JA−8253)が大活躍しています。JTA路線唯一のスーパーシートサービス(「東京−宮古」のみ)も好評実施中です!
第7話 南風にご用心!
 新しくオープンした那覇空港新国内線ターミナルは、滑走路にも近くて離着陸の時間もかなり短縮されました。しかし、ここでちょっとした問題が・・・(笑)航空機の離陸前には、ライフジャケットの説明をビデオや実際にデモンストレーションしていますが、南風の場合は滑走路の入り口がスポットを出発したすぐのところにあるので、説明している時間があまりありません。もたもたしていたら説明途中で離陸滑走が始まっちゃいますからね。乗務員の方は、南風には敏感です!(笑)
第6話 vs便!
 今日は、那覇空港での熱い戦いのお話。那覇空港国内線第1ビルのスポットは、奥側がJALで手前がANAになっています。JAL便が出発のためプッシュバックを終え滑走路に向けて動き出そうとしても、その前にANAがプッシュバックを開始すると通れなくなってしまいます。
 東京行きの始発便は、JALもANAも同じ出発時刻であることが多いため、熾烈なプッシュバック戦いが毎朝行われています。那覇空港ではちょっとの差でも、混雑空港である羽田に到着する頃にはかなりの差になることが多いので、結構真剣な戦いです。(笑)
 新国内線ターミナルがオープンしても、北フィンガーと南フィンガーの間の誘導路は1本なので、熱い戦いは今後も続くことでしょう。今まではスポットの位置関係でANAが有利でしたが、これからはいい勝負になりそうです。
第5話 元旦フライト!
 皆さんは、元旦に飛行機に乗ったことがありますか?元旦は、帰省のピークとピークの間でかなり空いてます。幹線を飛ぶジャンボ機にお客様が20名程度(定員550人以上なのに・・・)、B−767にお客さんが3人(定員270人なのに・・・)と客室乗務員の方がお客さんより多い路線がでるほどです。マニアの方には乗務員と話ができるチャンスですが、だだっ広い空間にポツリポツリと座っていると、すごく居心地悪くお互い気まずい雰囲気ですよ。(笑)定期便なのでお客さんがいないからといって欠航する事もできませんが、最近では「元旦日帰り切符」とか各種割引運賃を設定して搭乗率を上げる努力を航空各社も行っているので、近年はそこそこお客さんも乗っているようです。
第4話 「DC−10」の性転換!
 DC−10と言えば、JALでも使用しているので、日本の空でもおなじみですね。実はJALのDC−10に性別があるのをご存じですか?国際線機材が雄で、国内線機材が雌です。何故かって?国際線機材は、長距離を飛ぶので燃料も多く積むので機体をささえるメインギア(機体中央にあるタイヤのついた足)が3本足なんです。国内線機材は、それほど重量が重くないので2本足になっています。国内線機材を国際線に投入する際、この真ん中の足を取り付けます。だから、この改修を性転換手術といってます(笑)
第3話 「ドルフィン」の災難!
 ANKのB−737−500型機、日本全国の地方路線で大活躍していますね。そのエンジンには、イルカのキャラクターが描かれています。このイルカが描かれている部分は、エンジンが逆噴射する際に分離する場所なので、目印の為赤いラインがイルカのお腹の部分に引かれています。これが、思わぬところで大問題。逆噴射の際にイルカのお腹が切断されて血が流れているように見えるとある団体からクレームが出たそうです。せっかく描いたキャラクターにクレームがつくとはちょっとビックリですね。>その後どうなったかな?
第2話 空飛ぶ現金!
 今日は、現金輸送のお話。日本でお金を発行しているのは日本銀行ですね。沖縄にも日銀の支店がありますが、そこではもちろんお金を発行してなくて、新しいお金は本土から運ばれてきます。
 海に囲まれた沖縄では、もちろんお金を運ぶのにも飛行機を利用します。年に何回かジャンボ機をチャーターして運んできます。防犯上、普通の旅客便で運ぶのは危険がありますから、貸し切りです>空飛ぶ現金輸送機!
 もちろん、日程も極秘ですし、許可された者以外は作業に近づくこともできません。
第1話 沖縄近海遊覧飛行!
 皆さんは、沖縄にいらっしゃったことはありますか?沖縄への交通手段は、ほとんどの方が飛行機を利用すると思います。
 沖縄の空の玄関といえば「那覇空港」。北側へ離陸または北側より着陸する航空機は、かなり低空飛行します。特に着陸の際には、海面に手が届きそうです。これは、那覇空港北側の離発着コースが嘉手納基地の離発着コースと交差しているので、嘉手納基地の離発着コースの下側をくぐる為に高度制限されているのです。
 お客さんには、美しい珊瑚礁の海が広がってちょっとした遊覧飛行気分が味わえます。・・・天候が悪い時は、海面が迫っていてちょっと恐いかもしれませんが。
 ただ、パイロットの方には、他空港に比べてやはり緊張するそうで人気がありません。(笑)

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