大原には庭園の有名な寺社が多いのですが、今回はそのうちの宝泉院、三千院に行って来ました。
■宝泉院
大原に着いて、まず行って来たのが宝泉院です。
ここは額縁庭園で有名なところです。
額縁庭園というのはこのようなもので、ちょうど客殿の西方になりますが柱と柱の空間を額縁に見立てて観賞する庭です。
赤い毛氈の上でお菓子とお抹茶をいただきながら拝見することができます。正面は窓ガラスが入っていないから寒いけどね。(夜は雨戸を閉めるそうです)
お茶を飲みながら見るよりも、離れたところ、たとえばこの客殿の入口付近から見た方が風情があるかも。
正面には竹、右方は松、梅がありました。正面の竹林の間からは大原の里を満喫できます。
ところで、正面まで行って大原の里を楽しんだらそのまま天井も見てみましょう。
この天井は血天井といわれるものです。(写真はパス!)
慶長5年関ヶ原の合戦前に徳川の忠臣・鳥居元忠以下数百名が豊臣の大群と戦い、伏見城中で自刃したときの床です。亡くなった武将達の霊を供養するために天井にしたそうです。
自害した跡すぐに持ってきたわけではないので、よ〜く見ると顔や手足の跡、血が染みついています。え〜ん、怖いよぉ。
解説のおばちゃんが指示棒のようなものを持って「ここが目で、鼻。こっちの人は兜をかぶっていたようですねぇ」と説明してくださいました。
こちらは鶴亀庭園。客殿の東にあります。
江戸中期の作で、部屋の中から格子越しに鑑賞するそうです。
でも、写真を撮るのに格子があるとイマイチだなぁ・・・と思ったので外に出て撮影しました。
池の形が鶴、築山が亀、山茶花の古木を蓬莱山と見るとのことです。
客殿入口のふすま絵もきれいでした。
「写真を撮っても良いですよ」と言われたので遠慮なく撮ってきました。
文字は・・・読めそうで読めない・・・(^_^;)
「いまやふく
??????は
高林の
?????
???????
敏行」
う〜ん、ダメだ、こりゃ。教養不足でした〜。
最後に、「ここを出るときに忘れずに見てくださいね」と言われたのがこの五葉松。
樹齢600年。近江富士を形取ったものだそうです。
ここ、宝泉院のパンフレットの表紙にもその絵が使われています。
■三千院
「京都、大原三千院・・・」って歌があるんですよね。誰の歌か知らないのですが。(^_^;)
ここのお庭は見事すぎてカメラに入りきらないの〜。
三千院は別名を梶井門跡、梨本門跡、円融院門跡と呼ばれる天台宗五箇室門跡の1つです。
門跡寺院というのは、皇子皇族がご住職になられた御寺のことだそうです。
なるほど。一つ賢くなった。
往生極楽院
平安時代の寛和2年(986年)に建立された三千院の源ともいえる質素な御堂。
でも、その内部には見事な船底天井、壁画があります。極楽の花園を極色彩で描かれています。
恵心僧都(えしんぞうず)が父母の菩提のために姉・安養尼(あんように)とともに建立したといわれています。
ホームページ | / Travel Report |