◎爪
  一般にリクガメは爪が伸びます。野生では適当に擦れて調度良くなる
みたいですが、飼育下ではなかなか爪が擦れるような床材を用意できません。
歩くスペースも限られますし。

  そこで爪切りが必要ですが、なかなか切れないものです。以前一度挑戦
した時は失敗しましたが、先日亀吉の後ろ脚の爪を切ってみました。
飼育始めて1年以上経ってからはじめて、爪切りしたという事になります。
伸びて爪が丸まって来たので切る事にしました。そのままだと、
爪が重みで根元から曲がってしまいそうです。

  リクガメの爪は棒状なので(というより動物全体からみると人間の
平爪の方が特殊ですが)爪切りは猫用のを使いました。小さな鋏で刃の中ほどに
丸い穴型の刃があるやつです。犬猫用品売っているところなら
1,000円弱で買えます。使ってみて思ったのは、亀吉は12cm弱で、
特に後ろ脚は、爪の間隔が狭いのでこのタイプだと意外に
鋏の刃の幅があり、邪魔です。人間用は前から刃を入れるので
反って便利かも知れません。ただし、横の爪まで入れて切り過ぎない
ように気をつける必要がありそうですが。

  爪はホルスの場合は先の透明な部分を切ります。数ミリですね。
深爪すると血が出ます。他のリクガメは分かりにくいようです。
少なくともホシガメは全体が白く、境界が分かりません。

  ところでやろうとするとすぐ分かるのですが、爪切りで肝心なのは
脚の押え方です。これにコツがいるようです。

  もちろん、嫌がります。ホルスは持ち上げただけでも手脚を
バタつかせて逃げようとします。ですからしっかり抑えないと
いけません。さりとて、力を入れ過ぎると脚を痛めそうです。
遠慮し過ぎれば抑えられないし。

  私がやった感じでは次のようにするのが良いようです。
  
  まず左手(右利きの場合)で、持ち上げます。(ちなみに亀吉は12cm弱で
体重約300g)持ち上げた手の親指と人差し指でつまんで爪を切る脚を抑えます。
ですから、甲羅を中指、薬指、小指と親指の付け根で挟みカメを持ち上げる
形になります。

  ここで脚をバタバタさせて逃げようとするので、脚を伸ばしたところで抑えます。
伸びた脚は意外に力が入らず軽く抑えられます。自然と親指の腹で膝を押え、
人差し指で膝の裏からふくらはぎの上あたりを押さえる事になるでしょう。
  抑えるのに力を入れる必要はないですが、遠慮していると
いつまでも抑えられません。肝心なのはタイミングです。
間違えてはいけないのは曲げている脚を力で伸ばすのではなく、
伸ばしているところを押さえるです。脚は華奢な感じがします。

  あとは右手で爪切りを持ち、切り過ぎに注意して、慎重に切ります。
  
  なお、ホルス以外のカメ、後ろ脚以外はやった事ないので分かりません。
ホシガメなんか甲羅に引っ込んで切れなさそうな気がします。


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