横須賀市☆町・地域猫活動記録22

2001/2/2
中川さんから「横須賀市内で2匹の子猫の足が傷つけられた」という知らせが入る。
診察にあたった獣医さんは最初「交通事故」とおっしゃったそうだ。しかし、2匹の負傷が 同時期であること、また、それ以前にも、その母猫や兄弟も同じように片足がなくな っており、野良猫集団で何匹もの猫が片足であるのは不自然だということから、虐待事 件として警察に通報し、取り締まりをお願いすることになった。新聞社への働きかけも始まる。

<現在までの状況>
1 黒猫のオス猫  後ろ足1/3切断される(1998秋)
2 黒猫のメス猫  右前足切断される(1998秋)
3 白グレイのメス猫  後足1/3切断される(2000年秋)
4 キジトラのメス猫 6ヶ月  前足半分切断(2001年1月)
5 クロ白のオス猫 6ヶ月  後足を何かに狭まれ、神経が切断(2001年2月)

4と5の猫は、病院で手術。足の半分が残っていると生活上支障をきたすのでメス猫は肩から、オス猫は神経がない状態でいると腐敗していくので、足の付け根から切断。まだ半年の仔猫なのに(T_T)

2001/2/4
しろママさん、ノラ☆パパと3人で、磯子保健所衛生課食品衛生係主催の「猫の講演会」を聞きに行く。講師は水越 美奈さん(P.E.T.S行動コンサルテーションズ主宰)。内容は猫の習性全般にまつわるもので、特に目新しい話はなかったが、質疑応答の時間にビックリするような質問が飛び出した。

「最近、猫エイズという言葉をよく耳にするが、猫のエイズは人間にうつるのか?野良猫が庭に入ってきて糞をするので迷惑している。野良猫に餌をやる者はいるが、トイレまで用意してやる者などいない。どうにかして庭にやって来ないようにしたいが、どこまでなら法律にひっかからずに済むのか教えてほしい!」
その男性は余程迷惑を被っているのか興奮気味に大声でまくしたてた。

あまりの剣幕に聴衆がひきまくる中、壇上の獣医さんは冷静に質問に応じ、猫エイズは人にはうつらないこと、磯子区内では、猫によるトラブルの解消も含め、積極的に地域猫活動が進められつつある段階なので、もうしばらく様子を見守ってほしいこと、猫が庭に入らない方法については、磯子区保健所が相談に乗っていること等を説明された。いろいろな面で行政のバックアップが進んでいる磯子区でも、猫をめぐるトラブルは尽きない。磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会が作成した地域配布用のチラシやプレートをもらって帰る。

湘南のKさんが、足を切断された子の兄弟と思われる無傷の子猫を預かってくれた。 後ろ足を切断した子を預かることになっていたが、その子は残った 方の足も複雑骨折していて立てないので、退院がのびたそうだ。一時預かり中なのは 黒白のトムキャット柄のとても可愛い子とのこと。 前足を切られた女の子も含め、 全員に里親さんが見つかることを祈る。

2001/2/5
世田谷区砧で猫を殺した男が逮捕された。

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<動物虐待>猫をボーガンで殺した男を逮捕 東京・世田谷区(毎日新聞)
自宅の庭に入った猫を洋弓銃(クロスボウ)で撃ち殺したとして、警視庁成城署は5日までに、東京都世田谷区砧3、日本興業銀行行員で財団法人「地域総合整備財団」事業課長、樋口昭彦容疑者(44)を動物愛護法違反(動物虐待)の疑いで逮捕した。自宅から、ネズミのおもちゃやマタタビが見つかっており、同署は樋口容疑者が猫を誘い込んで撃っていたとみて、余罪を調べている。昨年12月から改正された同法で動物虐待の罰則が強化されたが、逮捕者は初めてとみられる。

調べでは、樋口容疑者は昨年12月23日夕、自宅の庭で、近くの女性(69)が飼っていたオス猫を洋弓銃で撃ち、胸に矢を命中させて殺した疑い。樋口容疑者は「自宅の敷地に入り込み、迷惑なので撃った。過去10回撃ったことがある」などと容疑を認めているという。

昨年8月ごろから、現場周辺で猫が矢で撃たれる被害が少なくとも8件発生しており、同署が洋弓銃の販売先を捜査し、樋口容疑者が浮かんだ。
樋口容疑者は1980年に興銀に入行し、99年4月から同財団に出向中。興銀では課長クラスの副参事で、今年3月に戻る予定だった。
同財団は総務省、財務省の所管で、民間活力を使った地域整備や自治体への融資などを行っている。樋口容疑者は融資を担当していた。財団の高木健治総務課長は「事実関係が分からず、コメントできない。勤務ぶりには問題はなかった」と話している。

■児童虐待と同じ
動物保護団体「地球生物会議」の野上ふさ子代表の話 虐待防止には警察が動くことが一番重要で、今回の動きは評価したい。動物虐待は児童虐待と同じで、自らは主張もできず、自分で自分の身を守れない存在を傷つける行為。しかし、児童虐待と同様に密室の中で行われるケースが多く、人の目に触れるのは氷山の一角だ。動物を餓死させるなど悪質な飼育も含めて、犯罪という意識を社会全体が深めて注意していく仕組みになってほしい。
[毎日新聞2月5日] ( 2001-02-05-12:49 )
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逮捕した成城署には、世田谷区の宮沢みきおさん(44)一家惨殺事件の捜査本部が置かれており、樋口容疑者宅が宮沢さん宅と約2キロほどの距離にあるため、一時は報道陣が殺到する大騒動となった。殺されたのは“サブちゃん”。現在14匹の猫を飼っている女性は、「昨年2月以来、茶トラでメスの“テツ”、アメリカンショートヘアでオスの“ロン”など4匹が相次いで矢傷を負った」と話しており、容疑者の虐待は約1年前から続いていたことになる(zakzakより抜粋編集)。

その他、家庭不和(離婚)のストレスも原因のひとつではないかと報道された。どんな事情があったとしても許されることではない。警察も宮沢さん一家の件があるから、これほど必死に捜査したのかもしれないけれど、きっかけはどうあれ、逮捕した以上はうやむやにせずにきちんと取り調べて罰してほしい。

2001/2/8
晩ごはんの支度をしようとしていたら、鈴木さんから電話が入る。
「捨て猫を拾った人がいるんだけどね、自分のところでは飼えないらしいのよ」
くう〜、この寒空にどこの誰がそんなことを。。。(怒)
取り急ぎ、保護した方から直接お話を聞き、里親探し中も一時預かりはできない状況 とのことなので、やむを得ず我が家に引き取って里親探しをすることにする。

うらべ様より募金のお振込がありました。どうもありがとうございますm(__)m

2001/2/9
会社帰り、子猫が保護されている家に寄り、お話をうかがう。
冷たいみぞれが降った7日、子猫の声がするので気になって窓の外を見たら、こ の子猫が飛び込んできたそうだ。推定生後4〜5ヶ月。☆町で暮らすメス猫の手術は 全部済んだし、夏生まれの子猫も全部保護したはず。そうなると、やっぱり捨て猫だ ろうか。 幸い、子猫の健康状態はさほど悪くなく、元気いっぱい。とても人懐っこいし、こ れならすぐに里親探しを始められるだろう。

夜、車で子猫を引き取りに行く。町内役員Aさんも子猫を見たいと出てこられた。
保護した方は2晩一緒に過ごしただけですっかりこの子猫に夢中になっていて、お別 れの時に涙を流していた。そこまで想うのなら一生大切に家族の一員として暮らして いただきたいところだが、ペット禁止のアパート住まい。実の両親が大家さんなのに 、他の住民の手前、娘だけ大目に見ることはできないと言う。泣いてぐずる娘さんを なだめ、帰宅。

うちの猫たちは、またもや新顔登場にやや御機嫌ななめ。ごめんよ〜っ
当の子猫はそんな反応にもお構いなしで、すぐに落ち着いてしまった。

ちょうどTVで「タッチ」が流れていたので、仮の名前はタッチャンにしました。とても珍しい薄茶色。ダッコすると しがみついてくる甘えん坊さんです。どうぞヨロシク(=^-^=)

2001/2/10
タッチャンを健康診断に連れて行く。
体重2.05kg。体温38.82℃(平熱)。猫エイズ/白血病検査の結果は陰性。
左耳に小さなハゲがあり、軽い皮膚病の症状が見られたので注射で治療。両目も軽い 結膜炎を起こしていたので、目薬をいただく。3種混合ワクチンは来週打つことにし て、ネットに里親募集記事の掲載を始める。

横隔膜ヘルニアの三毛ちゃん、無事お見合い&お届け完了したそうだ。
かおるさん、良かったね!おめでとうヽ(^o^)丿

2001/2/11
早速、1件応募あり。幸先良いかも(^-^)v
いつものように詳しいアンケートに答えていただくことにする。