September 13, 1998
うちの本棚は図書館です。一年に結構な冊数を読むので、それをすべて自費で賄う資金と保管するスペースを考えたら、やっぱり図書館を利用するのがイチバン合理的。この夏もいろんな猫本を借りて読みました。掲示板の方でもチョコチョコ紹介しましたが、今年は豊作だったのでこちらでもまとめて紹介しておこうと思います。
「夏への扉」byロバート・A・ハインライン(ハヤカワ文庫):SF
婚約者と共同経営者に裏切られ、すべてを失った発明家ダニイ。絶望した彼は愛猫ピートと共に20年の冷凍睡眠に入ろうと考えた…。
後ろ向きで弱々しかった主人公が、話の中盤以降うって変わって前向きに自分の人生をやり直していこうとする姿が感動的。時間と空間を自在に操るSFの醍醐味も十分味わえます。
「ジェニィ」byポール・ギャリコ(新潮文庫):フィクション
自動車事故に遭った瞬間、気がついたら白猫に変身していたピーター。非情な人間や凶暴なボス猫のひどい仕打ちから彼を救ってくれたのはジェニィという名の野良猫だった…。
「猫語の教科書」でも有名なギャリコの作品。実生活でもたくさんの猫と暮らしていた彼だけに、かゆいところに手が届く猫の描写ぶりです。様々な経験を通して人間的(猫的?)にも成長していく主人公を応援したくなる作品。
「猫のいる生活」by大佛次郎(六興出版):エッセイ&フィクション
『自分の作品の中で最も気に入っているのは猫の絵本「スイッチョ猫」である』と書き、『猫は人生の伴侶である』と語った大佛次郎(おさらぎじろう)。これはそんな彼が新聞・雑誌などに発表した数々のエッセイを一冊にまとめたものです。横浜市中区山手町には彼の記念館もあるので訪れてみるのも楽しいですよ。
「今日もまた猫たちを救う犬」byP・ゴンザレス&L・フレイシャー(草思社):ノンフィクション
不幸な猫を探し出す特殊な能力を持った犬ジニーとパートナーたちの愛護活動の記録。「猫たちを救う犬」の続編です。彼らの活動はTVでも取り上げられたそうなのでご存知の方も多いかもしれませんね。
次回はこの中で知った心温まる寓話
「虹の橋」をご紹介したいと思います。
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