第2版2000年9月6日
初版2000年7月21日
ISDNでの電話を掛けてから切るまでの動作(どういうことが内部で行われているか)


1.電話を掛ける

  Dチャネルを使い着信依頼データを送ります

 (1)相手先電話番号などの通信条件を入れたデータを(多くはNTT)電話交換機に渡します

 (2)電話交換機は、電話番号から相手先交換機に繋ぎます

 (3)相手先交換機は、あて先に着信があることを伝えます
    伝え方は、あて先によって変わります

    あて先がISDNのとき : Dチャネルで着信依頼データ(LAPD:着信依頼データを持つ提携フレーム)
                   を届けます。通信条件の整合性をチェックし、マッチすると呼び出し音を鳴らします

    あて先が加入電話のとき : 呼び出し音を鳴らします

 (4)相手が電話に出るとBチャネルが開通します

  (以後、通話はBチャネルで行われます)

2.電話を切る

  どちらか一方が電話を切ると、Dチャネルで切断したことが伝わり、Bチャネルが閉じられます

[参考]

LAPDの構成概要
ヘッダ 呼制御データ(最大260ビット Q.931) フッタ
ヘッダ 構成要素1 構成要素2   構成要素n フッタ
フラグシーケンス
(8ビット)
サービス・アクセス
・ポイント識別子
(8ビット)
端末終端識別子
(TEI)
(8ビット)
制御
(8ビットor16ビット)
    情報転送能力
 0000−音声
 0100−非制限ディジタル情報
      (ディジタル・データ)
 1000−3.1kHzオーディオ
      (モデム・ファクシミリ)
  転送モード
 00−回線交換
 01−パケット交換
情報転送速度
 1000−64kbps
 10011−384kbps
 10101−1536kbps
    ユーザ情報レイヤ1
プロトコル
 00001−V.110(速度を変換)
 01111−G.711μ(音声をPCM変換)
ユーザ速度
 01100−32kbps(PHS)
 01111−56kbps
          フレーム・チェック
・シーケンス
(16ビット)
フラグシーケンス

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