初版2000年11月12日
スイッチングHUB間のLANを冗長化できる機能について
下記の三つの機能を使い冗長化しLANのダウンを防ぐことができます
機能1 スパニングツリー
LANが結果的にループしているなど目的機までのルートが複数あるとき、ひとつのルートにつながるポートだけ
生かし、他のルートへのポートをブロッキングしてしまいます。しかし、生きているルートに(HUB故障等)
障害が発生したときは、別ルート(ポート)を復活し切り換えてくれます。
IEEE802.1Dで規格化されています。
経路の切り換えには、30秒〜60秒以上 程度要します。
注意!
(1)有効と選択された経路は、最短経路になるとは限りません
(2)スパニングツリーを使用しているスイッチングHUBに、よく電源をON/OFFするクライアントパソコン等
をつながないようにしましょう。
→ スパニングツリーの経路設定中は、通信できないため、タイミングが速いとクライアントパソコンがサーバにログオン
処理できなかったりします。
機能2 リンクアグリゲーション(ロードシェアリング/ポートトランキング)
最大4本の物理回線を1本の論理回線として束ねることができます。100Baseだとすると400Mbpsの帯域
(全二重だと800Mbps)の帯域を確保できます。
ある物理回線が(ポート故障・断線 等)障害をおこしても他の物理回線がつながっているので、運用を続けら
れます。
IEEE802.3ad LinkAggregation として規格化されています。
注意!
(1)スイッチングHUB本体が故障したときは、効果がありません
(2)メーカ間の相性がありえます
機能3 リダンダントポート
通常のポートのほかにバックアップ回線を提供するポートのことです。切り換えは、5秒程度で行われます。
注意!
メーカ固有で開発された機能なのでメーカ間の相互接続はできません。