第6版 2000年9月9日 
第5版 2000年8月22日 
第4版 2000年8月19日 
第3版 2000年7月7日 
初 版 2000年5月15日
Windows95/98での「ネットワークコンピュータ」での表示のしくみ


 「ネットワークコンピュータ」は、「マスター(または バックアップ)参照サーバ」に登録された
コンピュータ一覧を表示します。  

参照サーバ

  ワークグループ上のコンピュータ一覧とワークグループ一覧を持っているサーバ。
  コンピュータ一覧オリジナルをもつ「マスター参照サーバ」(ブラウズマスターとか
 マスターブラウザといったりもします)と一覧コピーをもつ「バックアップ参照サーバ
 からなります。
  なお、ネットワーク上にWindowsNTが存在すると優先的に「マスター参照サーバ」
 になります。

1.動作概要

 1−1 「ネットワークコンピュータ」に表示されるまでの動作

  下記のような動作を行います

  (1)PC起動時の動作

   (a)ワークグループ用のマスタ参照サーバを探します

      ある→(c)へ
      ない→(b)へ

   (b)自分がマスター参照サーバになります
     
実際にはブラウズマスター(マスターブラウザ)選出順位にしたがいます)

      → (d)へ

   (c)ワークグループ内のコンピュータ数とマスター参照サーバ&バックアップ参照サーバ
     の比率をチェックします

      15台/参照サーバ以上 → ワークグループ内に新しい「バックアップ参照サーバ」ができる
      15台
/参照サーバ以下 → (d)へ

           Windows95リソースキットでの値です。MSの公開ナレッジベースでは32台になっています。
          WIndowsNT3.1〜3.51・Windows95/98では、サーバリストは64KB分しか
          保管できません。2000〜3000台の登録が限界になります。

   (d)マスター参照サーバに自分を通知(登録)します

  (2)「ネットワークコンピュータ」での一覧表示

   (a)「認識したマスター参照サーバまたはバックアップ参照サーバ」にコンピュータ一覧を要求します

   (b)「要求を受けた参照サーバ」から「自分と同じワークグループ内のコンピュータ一覧」と
     「ワークグループの一覧」が返ってきます

   (c)一覧を表示します

 1−2 参照サーバのコンピュータ一覧への追加動作

  (1)「マスター参照サーバ」は「起動されたコンピュータ」から追加情報を受けます

  (2)「マスタ参照サーバ」は「コンピュータ一覧」に追加します

  (3)「マスター参照サーバ」が「バックアップ参照サーバ」らに「更新を通知」します

  (4)「バックアップ参照サーバ」は「マスター参照サーバから更新一覧をうけとります

  (5)「バックアップ参照サーバ」は自分の持つ「コンピュータ一覧」を更新します

     なお、「バックアップ参照サーバ」が更新一覧を受け取るまで15分程度かかることがあります
      (マスタ参照サーバは最初の5分は1分ごとにDomainAnnouncementデータグラムを
      ブロードキャストします。5分を過ぎると15分ごとにブロードキャストします。
      (上記はMSナレッジベースに書いていたものですでも、日経ネットワーク2000年9月号では
      12分間間隔と書いている(><))

 1−3 参照サーバのコンピュータの一覧からの削除動作  

  (1)「シャットダウン中」のコンピュータが、「マスター参照サーバ」に「シャットダウン中」
    である通知を出します

  (2)「マスタ参照サーバ」は「コンピュータ一覧」からコンピュータを削除します

  (3)「マスター参照サーバ」が「バックアップ参照サーバ」らに「更新を通知」します

  (4)「バックアップ参照サーバ」は「マスター参照サーバから更新一覧をうけとります

  (5)「バックアップ参照サーバ」は自分の持つ「コンピュータ一覧」を更新します

       なお、シャットダウンしないで電源を切られると、「シャットダウン中」通知が
      受け取れないため、45分ほど(1−3の(5)に記載したDomainAnnouncementが
      3回リトライされるためです)きられているはずのコンピュータが表示されてしまいます


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