初版2000年12月24日
Windows TCP/IPネットワーク接続確認方法(導通確認)
ネットワークがうまくつながらないときどこに原因があるか確認する必要があります。
確認には、MS-DOSプロンプトでPINGコマンドを使い、ターゲットまでのルートをチェックしていく方法があります
(ここでは、HUB付ルータについた2台のPC1とPC2の接続を例に説明します)
0.準備
目的の相手までのルートにある機器と機器のIPアドレスをわかる範囲で知っておく必要があります
手がかりとしては、自分のパソコンに設定されているIPアドレスとデフォルトゲートウエイなどがあります
PC1 | ルータ | PC2 | |
IPアドレス | 192.168.1.1 | 192.168.1.254 | 192.168.1.2 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 | 255.255.255.0 | 255.255.255.0 |
ゲートウェイ | 192.168.1.254 | - | 192.168.1.254 |
1.PCのTCP/IPが正しく動作しているか確認します
pingをループバックアドレス(127.0.0.1)という特殊なアドレスに打ちます
ここでpingが成功しないとTCP/IPが正しく組み込まれていないことになります
例.ping成功例です
C:\WINDOWS>ping 127.0.0.1
Pinging 127.0.0.1 with 32 bytes of data:
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<10ms TTL=128
Ping statistics for 127.0.0.1:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 0ms, Maximum = 0ms, Average = 0ms
2.PCのOSとLANアダプタの接続部分が動作しているか確認します
pingを自分自身のIPアドレスに打ちます
ここでpingが成功しないとLANアダプタの取り付けを失敗しているか、ドライバを誤っているか、LANアダプタの故障が考えられます
例 C:\WINDOWS>ping 192.168.1.1
3.PCのアダプタとルータの接続ルートを確認します
pingをルータのアドレスに打つことにより、PCのLANアダプタとルータの間が正常かどうか確認できます
ここでpingが成功しないと、ケーブルの断線かルータの故障、PCのLANアダプタの故障、サブネットマスクやアドレスの設定ミス
のいずれかが考えられます
例 C:\WINDOWS>ping 192.168.1.254