第4版2001年5月15日
第3版2000年9月15日
第2版2000年8月28日
初版2000年5月23日
Windows95/98でのTCP/IPネットワーク名前解決種類
TCP/IP,ネットワークでは、IPアドレス(192.168.1.254 など)でコンピュータを識別します。
しかし、人間が利用するとき、数字の羅列ではなく「名前」を使ったほうが、わかりやすいです。
そこで、コンピュータにホスト名やコンピュータ名をつけて、利用できるようになっています。
Windows95/98では、システムに応じて二つの名前を利用できるようになっています。
コンピュータ名 : Windows独自のネットワークで利用できる名前です。
WindowsではNetBIOS名ほぼ同意語として使われています。
Windowsネットワークでは必ず指定しなければならない項目です。
ネットワークコンピュータで表示される名前です。
ホスト名 : インターネットやUNIXネットワークで利用する名前です。
DNS名ともいったりします。
コンピュータ名 と ホスト名 のどちらをを利用するかにより名前解決方法が異なります。
1.コンピュータ名の名前解決
名前解決の手段として下記のものがあります。
(1)ブロードキャストによる名前解決
特に設定の必要はない。ただし、ルータを超えた名前解決はできない。
(ブロードキャストパケットがルータを超えないため当然)
(2)LMHOSTSファイルを利用する
Windowsのインストールされているフォルダにおかれます。
IPアドレスとコンピュータ名の対応を記述したテキストファイルです。
ホスト名の名前解決でのHOSTSファイルにあたります。
<記述形式>
(IPアドレス1) (コンピュータ名1)
(IPアドレス2) (コンピュータ名2)
(ドメインへのログオンとかしない限り、上記形式で充分とおもわれます)
例. 192.168.2.5 paso1
192.168.2.6 paso2
(3)Windowsインターネットネームサービス(WINS)を利用する
WindowsNTServerの存在するネットワークで利用できる方法です。
WindowsNTServerにWINSサーバを組み込んで利用できます。
IPアドレスとコンピュータ名の対応をWINSサーバに記述し、クライアントとなったWindows
パソコンが参照して利用するようになります。
ホスト名の名前解決でのDNSにあたります。
2.ホスト名の名前解決
名前解決の手段として下記のものがあります。
(1)HOSTSファイルを利用する
Windowsのインストールされているフォルダにおかれる。
IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイルです。
コンピュータ名の名前解決でのLMHOSTSファイルにあたります。
<記述形式>
(IPアドレス1) (ホスト名1)
(IPアドレス2) (ホスト名2)
例. 192.168.2.5 pasohost1
192.168.2.6 pasohost2
(3)ドメインネームサービス(DNS)を利用する
DNSサーバの存在するネットワークで利用できる方法です。
Windows95/98にDNSサーバの機能はありません。
ISDNルータやWindowsNTServer/2000Server、UNIX、LINUX
などがサーバになれます。
IPアドレスとホスト名の対応をDNSサーバに記述し、クライアントとなったWindows
パソコンが参照して利用するようになります。
コンピュータ名の名前解決でのWINSにあたります。
参考
1台でDNSとWINSが動作しているときのTCP/IP名前解決の順序
NetBIOSノードタイプ一覧