初版2002年10月20日
TCP/IPでDNSサーバを複数指定できるのはなんのため?
WindowsのTCP/IPのプロパティでは、利用するDNSサーバを複数指定できるようになって
います。複数指定できるのは 検索順 です。
指定したDNSサーバが存在しなかったり故障していたりしたら、次の順番のDNSサーバを利用できる
ようになっています。
[例]2台のDNSサーバがあるとします。
DNSサーバA 192.168.1.201
DNSサーバB 192.168.1.202
TCP/IPのプロパティで検索順を下記のように指定したとします。
192.168.1.201 (1番上 または プライマリ)
192.168.1.202 (2番目 または セカンダリ)
<動作>
ケース1 両方のDNSサーバが動作している時
DNSサーバA(192.168.1.201)を使用します
ケース2 DNSサーバA(192.168.1.201)が停止している時
DNSサーバB(192.168.1.202)を使用します
注意!
決してDNSサーバAで名前解決できない時にDNSサーバBに検索に行く機能ではありません!
下記のようなケースでは、目的のホストをみつけられません。
ケース3 DNSサーバBにのみサーバXが登録されている。DNSサーバAには、サーバXは登録されていない。
かつ、DNSサーバAとB両方が動作している
DNSサーバAにサーバXを問い合わせるが、「存在しない」と回答を得る。そのまま、検索を(DNSサーバB
には問い合わせしないで)終了し、「サーバXをみつけられません」となる