カメラ
カメラは、なかなかの荷物になります。特に本格的な一眼カメラは重い上に泥棒やひったくりの格好のターゲットにもなります。
それでもきれいな写真を撮りたいとか、どうしてもこの景色を持って帰りたいとか思うと手放せません。
もちろん本物の景色にはかないません。そして重さだけでなく写真を撮るというのは余計な仕事になります。それがまた楽しみになっているというのも事実ですが。
今のカメラは性能がいいので誰にでもきれいな写真が撮れるようになっています。思い出は心に焼き付けるなんてキザなことは言わないでカメラを持っていきましょう。
そんなわけで長旅にカメラを持っていく時のアドバイスなどさせてもらいます。素人ですからたいしたことはいえませんが・・・。
カメラは、あまり重いとやはり大変なので最近はミラーレスのデジタル一眼を使っています。個人的には旅行用カメラとしておすすめなのはオリンパスのミラーレス一眼です。
デジタル一眼が出はじめた当初は映像素子を埃から守る技術に各社でばらつきがあり、映像素子に埃がつくとメーカーでメンテナンスを受けなければならないものも多くありました。旅先ではレンズ交換の際に埃がついてしまうと致命的な状況になってしまう恐れがあったのですが、そんな中でオリンパスは超音波振動で埃を落とす技術が優れていたので、旅先でレンズ交換しても安心だったためオリンパスを使いはじめました。映像素子はフォーザーズやマイクロフォーサーズの規格でこれまでのフイルム時代のものより3/4ほどの大きさになったことで、カメラ本体やレンズの小型軽量化も進み、旅行ではかなり機動性が上がりました。
映像素子については、サイズの大きい他のメーカーの方が画質が優れているという意見もあります。論理的にそれは当然のことなのですが、現状は素人が写真を見ただけで判別できるほどの差は無くなっているので、旅のお供のカメラとしてはミラーレスのデジタル一眼が行動範囲を広げてくれると思います。
レンズは28ミリ(できれば24ミリ)の広角があったほうが雄大な景色を収めやすくなります。特に、遺跡などの建物は広角の方が迫力のある構図がとりやすくなるように思います。
長期の旅なら予備のバッテリーと充電器、各国の形に対応した変換プラグを用意しましょう。
メモリーカードは盗難されたり、何らかの故障で消えてしまう事も考えてコピーしてカメラとは別に持っていると安心です。
また、航空会社ではテロ対策や電子機器の誤動作防止の為、機内での操作に制限がかかる事もあるので注意して下さい。 予備のバッテリーは預け荷物に入れずに機内への持ち込み荷物にしてチェックを受けるようになっています。
以下はフィルム式のカメラについて長期旅行する人向けに書いたものですが、もう必要ないですかね、、、。
そういう時代もあったのだという記録として残しておきます。
長旅でカメラをもって歩くといろいろ面倒なことも増えてきます。まず、フィルムの問題です。何本も撮ったフィルムをどうするかということです。ずっと持ち歩いていては荷物になるし、盗難にあう可能性もあり、送るにしても日本にちゃんと届いてくれるのかという不安もあります。1ヵ月程度の旅行なら持って歩いた方がいいでしょうが、長期の旅行ならば郵送することになるでしょう。
現地で現像する場合ですが、日本より大きなサイズで安く現像出来るところも多くありますが、技術的に未熟で、発色がわるかったり、ネガに傷が付けられる場合もあります。
それほど品質にこだわらないのであれば、現像は現地でして、プリントされたものは日本に送り、届かなかった場合のことを考えてネガは持ち歩くという方法もあります。うまく撮れてなかったらまた撮りにに行けるということと最悪でも写真かネガは手元に残るというメリットがあります。
品質にこだわるのであれば、やはり未現像のまま送ってしまうのがいいと思います。たいていはちゃんと日本に届いてくれます。DHSなどなら郵便局よりは割高ですが信頼できます。(僕は郵便局で送ったものがほとんどですが)
また、海外ではフィルムは値段も高めで感度400のものがないところもあります。APSもまだ普及していません。ある程度日本で用意して行きましょう。予備の電池も同様です。特別な電池はなかなか手に入りません。
空港のX線検査は感度400程度なら全く問題ないところがほとんどのようです。郵送した荷物にもX線検査があるのか知りませんが普通に送っても無事でした。
ただし、最近はテロの影響で空港の荷物検査やX線検査も強化されている場合があるのでフィルムをそのまま通しても問題ないかどうかを確認したほうが安全です。
それと、撮影済みのフィルムはメモと一緒に保管しましょう。一度失ったフィルムは戻ってこない。そんな悲しい思いをする可能性を少しでも減らすためにメモには連絡先を書いておきます。もし泥棒が荷物をまるごと盗んでも撮影済みのフィルムなど彼らにはたいした価値はありません。その辺に捨てられて誰かが拾ってくれるということがあるかも知れません。