言葉を学ぶのは現地に行くのが一番。スペイン語を勉強しようという人のために旅の途中で通ったスペイン語学校を紹介しておきます。特に中南米を旅するのならスペイン語は身に着けておいて損はありません。
ネルハは冬でも温暖なスペイン南部アンダルシア地方の地中海岸にある小さな南欧のリゾートの町です。
ここで通ったスペイン語学校ESCUERADEIDEOMASNERJAは独自の教科書を使い教育システムも整っていました。
学校はレベルに応じたコースがあり、僕はここの週20時間の集中コースの入門レベルで4週間通いました。授業料は62000ペセタ(95年)でした。(98年は68000ペセタ)日本から予約などせずに行きあたりばったりで決めてしまいましたが、入門レベルの場合、開始日が4週間おきに決まっています。
授業は月曜から金曜の9時から1時まで途中1回20分の休憩時間があります。前半は文法の授業で、後半は会話や討論の授業になります。実際に観光案内所やホテルに電話して問い合わせをするといった実習もあり実用的なことも身に付くようになっています。
クラスメイトは7名、ドイツ、イギリス、オランダ、スゥエーデンと国籍はばらばらでしたがドイツ人が多くいました。
授業はスペイン語で進められますが、何を言っているのかは理解出来ると思います。とは言ってもNHKのラジオ講座を3ヵ月ぐらい聞いていたおかげかも知れません。
日本語で書かれた文法書と辞書を持って行って予習、復習しておいた方が理解しやすいでしょう。
ホームステイ先は学校で紹介してくれますが、町にはリゾート用のアパートやマンションがたくさんあるので自分で気に入ったところを探して借りることも出来ます。
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リビングルーム | キッチン | 寝室 |
地元の不動産屋さんに行って借りる場合、アパートは日割りで借りられますが1ヵ月単位だと安くなります。シーズンによって値段は変わりますが冬の時期なら1ヵ月で38500ペセタ(日本円で35000円くらい)です。上の写真が僕の借りたアパートですが、これで2LDKで家具やキッチンの食器や調理道具、地中海の見えるベランダ付きというのは日本と比べるとかなり割安です。洗濯機は無かったので手洗いしていましたけど。
町の治安もヨーロッパの中ではいい方です。小さいながらもリゾート地なので飲食店も多くあります。海岸には岩場のきれいな遊歩道やビーチがあり、近郊には鍾乳洞やフリヒリアナというきれいな町もあります。
アンティグアはスペイン語学校の町として有名なところです。ここでスペイン語を勉強して中南米を旅行する人もたくさんいます。
町にはヒスイの工房や民芸品市場などがありますが、なにせ小さな町なので数日もいるともう退屈してしまいます。 学生は町の中心の公園パルケ・セントラルでくつろいでいるか、カフェテリアに行って勉強している人が多いようです。インターネット・カフェもあるのでE-Mailのやり取りぐらいはできます。ただし日本語は使えません。
こんな暇な小さな町ですがスペイン語学校は20校以上もあるといいます。いったいいつごろからこんなに学校が出来たのか知りませんがとにかく沢山あります。
僕の通っていたNAHUALはアンティグアでは平均的な学校だったと思います。授業は月曜から金曜まで1日4時間、ホームステイは日曜以外は3食付き、費用は両方あわせて1週間で95ドルでした。どこの学校も1対1のマンツーマンの形式でやっているので学校よりも先生の良し悪しがポイントになります。気に入らない場合は先生を変えることも出来ます。それなりにきちんとしたシステムを備えている学校であれば高い所もありますが、必ずしも安いから悪いと言うわけでもないのでここで勉強を始めようと言う人はちょっと迷います。
これはホームステイ先のファミリアでも同じことで、僕のいた所は部屋は暗く、食事もひどくはないがうまいとは言いがたいものでした。清潔でシステムのきちんとした日本ではどちらも失格になるレベルかも知れません。それでも、アンティグアの他の所の話を聞いたりしてみるとどこも似たり寄ったりのようです。真剣に勉強に来た人は学校を変えてみたりファミリアを変えてみたりと悩むのでしょうが、なにせここは学校だらけなのだから結局は運です。
ちなみに、この町では北西部の方に学校が多く分布しているようです。バスターミナルが西にあり、ファミリアが北の方に多いと言うのが一因になっているのだろうと思います。当然これだけ学校があれば客引きも現れてきます。バックパックを背負ってバスターミナルに降り立ったならば彼らに必ず会う事になるでしょう。いろいろ学校を案内してもらうのもいいですが、一人で探したほうが安くなるのは言うまでもありません。
日本人のマコトさんがやっているアタバルという学校では日本の本や雑誌、新聞なども置いてあり、毎週日曜には夕食会をやっています。日本語で情報集めが出来るので便利なところです。
また、ドニャ・ルイサというカフェの掲示板ではインターナショナルに情報が集まります。
町の治安はあまりいいとは言えません。特に町外れをひとりであるくのは危険です。十字架のある丘もひとりで行ってはいけません。
いろいろ注意点を多く書いてしまいましたが、とにかく安く集中的に勉強したいとか、中南米を旅したいという人には向いていると思います。
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