予防接種

ヨーロッパや合衆国などに行くのならあまり必要ないのですが、開発途上の国々へ行くのであれば予防接種をしておいたほうがトラブルにあう可能性を減らすことが出来ます。予防出来ない恐い病気もたくさんありますが、長旅をしようというなら最低限受けておいた方がいいと思われるものを紹介しておきます。
予防接種は一度に何種類も接種出来ないので早めに準備しておかなければ出発に間に合わないということにもなりかねません。最低でも3ケ月はかかります。


黄熱病

汚染地域に行かなければ必要ありませんが1回の接種では10年は効力があるといわれるので時間のある時に受けておくと後で役に立つかも知れません。検疫でイエローカードが要求される場合のほとんどは黄熱病のものですから接種したらイエローカードも発行してもらいましょう。


A型肝炎

衛生状態のよくない地域でかかりやすいのがA型肝炎です。飲物や食べ物など口にするものから感染します。現地の屋台や庶民的なレストランで食事をとるような長期旅行者は受けておいた方がいいでしょう。以前は効力の短いガンマグロブリンを使っていましたが現在では効力の長いワクチンが開発されています。

ワクチンの種類 組織培養不活化A型肝炎ワクチン
接種
スケジュール
1回目 0.5ml
2回目 0.5ml (2〜4週間後)
追加 0.5ml 初回接種後24週間を経過した後

狂犬病

わけもなく噛み付いてくるバカ犬は世界中にいます。そういう犬に限って狂犬病だったりします。発病すれば間違いなく死にますから、すぐに手当てを受けられないような僻地を旅しようという人は受けておいた方がいいでしょう。

ワクチンの種類 組織培養不活化狂犬病ワクチン
接種
スケジュール
基礎免疫 初回免疫 1回目 1.0ml
2回目 1.0ml(4週間後)
追加免疫 1.0ml(6〜12ケ月後)
以降の追加免疫は通常2〜3年程度で接種する

破傷風

裸足で土の上を歩いたり素手で土に触れたりして感染します。ワイルドな旅をするなら受けておいたほうがいいでしょう。

ワクチンの種類 沈降破傷風トキソイド
接種
スケジュール
基礎免疫 初回免疫 1回目 0.5ml
2回目 0.5ml(3〜8週間後)
追加免疫 0.5ml(6〜18週間後)
以降の追加免疫は通常5〜10年程度で接種する

小児が予防接種法に基づいて受ける接種以外は費用がかかります。保険も効きません。多少の出費は覚悟しましょう。

上記の予防接種は

財団法人 日本検疫衛生協会 東京診療所 TEL (03)-3201-0848
(03)-3201-1308

で受けられます。
接種スケジュールもここで発行された予防接種証明書をもとに作成しました。

それと虫歯の治療もしておきましょう。虫歯がないと思っても一度検診しておいた方がいいでしょう。
海外旅行の障害保険では虫歯の治療費は出ません。


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