トルコの東の端、イランとの国境近くには創世記に登場するアララト山がそびえています。夏でも山頂に雪を被った標高5156mの山です。創世記では洪水の後ノアの箱舟が漂着した山ということになっています。
伝説の世界の話と思いきや19世紀以来実際にノアの箱舟を探すための遠征や調査が何度か行われたこともあるというのだから驚きです。近郊の山でも箱舟の跡と言われる場所があって船の形をした地形が観光名所になっています。箱舟の跡へはドウバヤズィットの町からタクシーをチャーターして行くことが出来ます。
近くの小屋には発掘調査した時の様子が紹介されたパネルまであります。真偽はさておき、伝説の舞台となった場所として見るには面白いところです。
アララト山の麓の町ドウバヤズィットへはイスタンブールからバスで22時間、途中で軍の検問もあります。トルコ東部はクルド人ゲリラと政府軍が対立している地域なので事前に治安状況を確認してから訪れてください。