一日のんびり過ごせばアポロンの声が聞こえてくるかも?
デルフィのアポロン神殿

デルフィはかつて古代ギリシャの人々から世界の中心と考えられていた場所です。
ギリシャ神話の神々が信仰の対象とされていた時代、デルフィでは、太陽神アポロンのお告げを聞く「神託」が盛んに行われていました。この神託を受けるためにギリシャ各地から多くの巡礼者があったといいます。
現在、神託の行われていたアポロン神殿はかなり崩壊していて6本の柱を残すのみとなっていますが、いまでも競技場や劇場の跡がよく残っています。 アポロン神殿から数百メートル離れた山麓のアテナの聖域にもトロスと呼ばれる神秘的な雰囲気が漂う美しい円形の建物跡が残っています。
デルフィの町はあまり大きくはなく、観光バスが何台も訪れる割には滞在する人は少な目で、バカンスシーズンでも他のギリシャの観光地よりも落ち着いた感じの町です。みやげもの屋やレストランの並ぶ賑やかな通りが2つあるだけですが、遠くにコリントス湾を望む山間の町なので景色や空気もよく、アテネの喧騒に疲れた人にはお薦めです。


崩れた形にも神秘的な雰囲気が漂うトロス
トロス