Touring report 2006
MotoGP 日本GP観戦
2006/09/24
KAWASAKI ZRX / KAWASAKI BALIUS-U
今年もMotoGP 日本ラウンドの季節がやってきた。 思えば1年前、バス・ツアーで参加したMotoGP観戦の帰り・・・妻が「来年は二人でバイクで来たいね」と 言った一言。 その当時、妻は小型自動二輪の免許しか持っていなかったため、高速走行はできず、かといって下道だけ で茂木まで来るのもツライ・・・ 私の中では二人でバイクで茂木に行けることはもう少し先のことかも?と思っていた。それが、今年の春に なって、ちゃんと普通自動二輪の免許にステップアップした妻。 去年の想いが現実になろうとしている。 kawasakiのサイトで今年のカワサキ応援席のチケットが発売されるとすぐに申込み手続きをし、しっかり 応援席を確保!何でも今年は売れるのが早かったらしいですね。 さあこれでMotoGP観戦に行けます。 ただ一つ心配なのは、妻が免許はステップアップしたものの、経験がまだ足りません。本人も首都高をバイクで 走ることに不安があるようです。 普段、車では何度も走っている、通い慣れた道です。ですが、いざバイクで走るとなると、合流が多くて恐い みたいです。 そこで、同じ首都高でも都内よりは若干は道も広く、比較的まっすぐな道が続く、神奈川線経由でのルートを 考えてみました。 試しに車でルートをチェックしてみてこれなら何とかなりそうというルートを走ってみました。 確認のため、たまたま自分一人の時間を利用して一人で実際に自分のバイクで同じルートを走ってみました。 多分、平気だろうと思えたのですが、不安なのはベイブリッジ付近は風が強いときには少々不安もあります。 風と言ったら、どうしても中央環状線や三郷線は避けて通れないのですが、ここも風が強いと私でも恐く感じます。 ここはもう当日の天気に運を任せるしかありません。 決勝の前日、明日は早く出発するため早く寝ようと言うことで22時頃には布団に入りましたが・・・? 恒例のごとく、寝付けません・・・。 もうここまで来ると自分でも笑うしかない?本当にイベント前日に寝れないんですね。これって病気? そして寝不足のまま、起床時間になりますが、ちゃんと目が冴えていて、眠さは感じません。 前日に支度は出来ているので、身支度だけで出発できます。ただ、気温が思ったより低く感じて、 インナーに何を着るかが悩みどころでしたが、昼の暑さも考えて、長袖と半袖を併せて着て、暑くなったら長袖を 脱げるようにしました。 心配していた天気もどうやら心配なさそうです。3日前までは降水確率も高かく傘マークもあったのですが、 前日には傘マークも取れ、晴れるようです。 本当は今日を迎える前に少しでも高速走行の経験を積ませたかったのですが、妻の都合もあり、結局満足に 経験を積むことは出来ませんでした。 最初にしては少し距離が長いような気もして心配もありますが、もうしかたないので、今日の経験を今後の 糧としてもらいましょう。 予定通り、午前3時に家を出発しましたが、近所迷惑を考えて、暖気をせず、とりあえずエンジンを掛けたらすぐに 動いて近所のコンビニに駆け込みます。コンビニでの買い物を済ませ、駐車場で落ち着いて装備を整えます。 夫婦で走るときにはライドコムを装着して、トランシーバーで会話をします。ライドコムの接続を確認して、無線の チェックを済ませコンビニを出発します。 さあ、初の夫婦二人だけのロング・ツーリングの始まりです・・・ |
走り出してすぐに妻から「寒い〜」と言ってきたので、とりあえず路肩に止まることにしました。丁度、JRの ガード下に車の邪魔にならない、いいスペースがあるので、そこで停車しました。 一端引き返して、服装を変えることも考えましたが、きっとこの寒さも朝方までだろうと思い今、持っている装備を 考えると、雨具が一番いいだろうと考えました。 今の気候では冬とは違って、厚着をするより、風を防ぐだけでも効果はあるだろうと思いました。レインウェアを ジャケットの上から着れば風を防ぐことが出来るはずです。 早速、レインウェアの上着を着て再出発しました。走り出してから、妻から「暖か〜い」という声が入り、一安心。 小田原厚木道路に向かいました。小田原厚木道路に入り、しばらく走ると、走行スピードも上がったためか、 私も少し肌寒く感じてきました。 あまり我慢してもなんなので、早めの対処と言うことで、一番近い大磯PAに寄りました。PAで私もレインウェアを 着ましたが、もうここまでくればついでなので上着だけといわず、上下両方着てしまう事にしました。 多分、朝方になると今よりも気温が下がる予感もしますし、北方面に向かうので、ここよりも気温が低くなると 思ったのです。端からみると雨でも無いのに上下レインウェアを着ている姿は不思議がられるかもしれませんが、 見た目より実用性の方が大事です。 というこで、上下レインウェア姿の怪しい?二人組はまた走り出しました。 予定していた時間よりだいぶ遅れてしまいましたが、焦らず安全運転で首都高を目指します。レインウェアを着て 走ると本当に暖かく、快適でした。レインウェア作戦は成功です。これで快適なツーリングになりそうです。 |
当初、妻のことを考えて、神奈川線経由で湾岸線に向かうつもりでしたが、途中、渋滞情報を見ると、 渋滞している箇所がないので、きっと首都高も空いているだろうと思い、急遽予定を変更して東京料金所に向かい ました。 案の定、料金所も越え用賀を過ぎ、渋滞しやすい池尻付近にきてもスムーズに流れていました。実際、渋滞さえ なければコチラの方が早く常磐道に着くことが出来ます。 ただ、少しでも見慣れた道のがいいだろうと思い、レインボーブリッジ経由で湾岸道に向かいました。いい意味で 渋滞もないのでスムーズに走れるため、スピードもソコソコ出ていました。 とはいっても首都高をバイクで走るのが初体験の妻が一緒ですので、けして無謀ではないスピードで、 法定速度より少し早い程度なんです・・・ でも?途中、妻から「恐い〜」という声もありましたが、必死で付いてきています。合流もあるし、場所によっては どうしても車の流れに乗らないと逆に危ない場面もあるので、落ち着ける所までは妻には少々頑張って貰いました。 無事にレインボーブリッジも渡り、湾岸線にたどり着きました。日の出までもう少しです。ロケーション的には、 だんだんと明るくなり、橋に差し掛かると奇麗な朝日を眺めながら・・・というのは時間が早いため出来ません でしたが、きっと妻にとってはくらいつくのが?必死でそれどころではなかったことでしょう。 湾岸線も、渋滞しているときには合流もあり、結構気をつけないと危ない場所もありますが、まだそれ程混雑して いないため安心できました。 そしてここから第2の難所?中央環状線から三郷線に向かいます。この道路は風が強いと私でも恐い場所です。 しかも大型車も多いので、結構気を遣います。 葛西JCTから中央環状線に入りますが、あきらかに湾岸線よりも風が強くなるのが判ります。それでも今日はまだ いい方かもしれません。しかし、初めてバイクでこの道を走る妻にとっては恐いと思います。 ミラーで様子をうかがいながら、無線で声を掛け、妻を励まします。何とか頑張って私の後を付いてきています。 そしてこの難所?も無事にクリアし、三郷線から常磐道に入ります。 ここまで来ると、車の量も増えてきます。ここまでは私が先導してきましたが、常磐道に入れば後は もう道なりなので、妻の好きなペースで走らせることにし、先に行かせました。 私自身も妻の後を走る方のが気が楽です。一方、妻の方は先に行かせたとたん、ペースが上がりました。 さすがに首都高からの不安から解放されたからか、気分も良いのでしょう?自分が先導していたときよりも 20kmは違いましたね。 結局、レインウェアを着るために立ち寄った大磯PAからここまでノン・ストップだったので、守谷SAで休憩する ことにしました。 |
守谷SAに着いたのは5時20分頃でした。朝方の少しひんやりとした空気が気持ちいいです。空をみると、 これから暑くなりそうな奇麗な青空です。 ここまで来ると、駐輪場にはそれらしきバイクが多く目に付きます。やはりSS系、得にHONDA CBR**RRが 多いですね。 お腹も空いたので、ここで朝食を取ることにして、売店へ・・・朝食を食べ終わり、バイクの周辺で少し 休憩していました。 私達のバイクの横には4台程カワサキ車が並んでいましたが、さすがにKCBMに向かう途中のSAの雰囲気とは 違って、カワサキ・ライダーさんでも声を掛けてくれる人はいません。私から声を掛ければいいのでしょうが・・・ やはりKCBM等のオーナーズ・ミーティングは特別なんですね。 |
守谷SAを出発し、給油のため次の友部SAに向かいます。ここでも妻を先に行かせ、私が後を付いていきます。 途中、水戸IC付近になるとバイクの列が続いていました。 ツインリンクもてぎへのアクセスとしては、水戸ICからの方が便利というか、距離も短く、ポピュラーなルートだと 思いますが、私達はあえて水戸ICは避けることに。 水戸ICを越えて、友部SAに着きました。時間は7時頃なので、あんまりのんびりとはいきませんが、8時過ぎには 着けるだろうと思い、給油前にすこし休憩を・・・ そして、給油の為SA出口のGSに行くと・・・給油渋滞です〜・・・給油所が混むことを考えてませんでした。 時間的には10数分待ったと思いますが、何かとても長く感じました。 1回目の給油時の燃費は約26kmでした。 |
友部SAを出発し、那珂ICへ・・・料金所を過ぎて一般道でもてぎまで向かいますが、渋滞はしていません。 途中緑が奇麗なワインディングコースを通り、青空の下を気持ちよく走りました。 そして順調に北ゲートまではたどり着いたのですが、ゲート入り口で車が渋滞中でした。入口まで来ると案内人から バイクは南ゲートからということを言われました。 そんな〜・・・すっかり北ゲートから入っていけると思っていたのでショックでした。やはりここは初体験の洗礼で しょうか?少なくともここまでの時間はほぼ予定通りで順調だったのに〜・・・ しょうがないので南ゲートへ向かいます。南ゲートへのルートを地図で確認し、走っていると・・・今度は 南ゲートから数キロの所からまたまた渋滞です・・・ 後から来るバイクはみんな反対の右車線を通って先に進んでいきます。私達はすり抜けるには狭いこともあり、 しばらく車の間をトロトロしていました。 最初はマナーかな?とは思い、我慢していましたが・・・ゲートが近づいたこともあり、ついに右車線に・・・ でも本当にすぐにゲートの入口でした。 ただ今度はゲートでの入場待ち渋滞です。バイクは専用の入り口がありましたが、それでも結構混雑しています。 ゲートを過ぎて駐輪場に向かいますが、私達はメーカー応援席のためオーバル・コース場に駐輪できます。 でも、その場所が判らないので、案内人に聞きながら、何とかコース内に向かうことが出来ました。 オーバル・コースはバンク状になっているため、予想以上に坂がきつく感じました。コースに入るともう既に フリー走行が始まっていて爆音が響いていました。 その爆音を聞きながら、もうわくわくしながらコース上を走り、駐輪場所に・・・カワサキ車専用かと思ったのですが・・・ どうやらドゥカティ車以外はみんな一緒みたいです。 ここへの到着時間は9時20分、約6時間掛かりました。もう日差しも強く、Tシャツ1枚でも平気そうです。 一応観覧しているときに冷えるかもと思い、ジャケットを持って一度スタンドまで上がりました。 しかし、途中から暑くなったため荷物になるジャケットはバイクに戻しました。 |
レースの内容は割愛させていただきますが・・・日本人としては嬉しい結果もありましたが、カワサキ・ファンとして 残念な結果となってしまいました。 |
レース終了後、16時までに「スーパースピードウェイ・ピットロード」に集合できれば、無料で「フィナーレパレード (体験走行)」に参加できるということなので、表彰式が終了した後に急いでバイクの所に戻って、集合場所に 向かいました。 無料で、しかも自分のバイクで、もてぎのサーキット・コースを走れるのですからこんなうれしいことはありません? さすがに参加者が多いため、集合場所に向かうバイクの渋滞が出来ています。夕方になったとはいえ、 まだ日差しもあり暑いですが、コースを走れるのなら我慢です。 もう待っているだけでワクワクしてきます。時間的には30分くらい待ったと思いますが、いよいよコース・イン・・・ 最初はスタート地点の付近から5,6列程度横に並んで、ペースカー先導でスタートします。 レースとは違いシグナルがブラックアウトするわけではなく、ペースカーが走り出したら、後を追うのですが、 それでもスタートの雰囲気に興奮してきまね。ゆっくりですがスタートして第1コーナーに向かいます。 いままでゲームでしか見たことのないコースですが、ゲームで何度となく走っているので、実際のコースもそれと 同じでとても感動しました。 観覧席にはまだ残っている人が手を振ってくれているのでコチラからも手を挙げて答えます。それにしても カワサキ・フラッグはよく目に付きます。やはりライム・グリーンは目立ちますね。ホームストレートに戻ってくると スタッフやお姉ちゃん達が出迎えてくれていて何人かとハイタッチをしました。 そしてラスト・ラン・・・約2周ですが、夢心地な時は終わり、コースを退場します。しかし、出口が混雑しているため、 またまた渋滞に・・・ こればかりは仕方ないので、エンジンを切ったり掛けたりを繰り返し、渋滞を進みます・・・ そんな中、オフィシャルの方々が後から数人やってきました。 ある人から声を掛けて貰ったり、カワサキの”K”サインを出してくれる人もいました。後になって判ったのですが、 その声を掛けていただいた人は、掲示板で交流のある方でした。こんな偶然があるんですね〜。 まだサーキット場にいる内は渋滞はしているものの、余韻を引きずっているのでそんなに苦にはなりません でしたが、サーキット場を出てからの渋滞はさすがに気分がめいります・・・ |
それでもゲートを抜けて、那珂ICを目指す道程は思ったほどひどい渋滞はなかったです。 途中、道の駅「かつら」で休憩をしましたが、そのころには暗くなっていました。 私達は那珂ICを目指しますが、水戸ICへ向かう方面の車は渋滞していました。那珂ICへ向かう分岐点を過ぎて からは車の渋滞もなく、順調に常磐道に来れましたが、常磐道では事故渋滞の表示があったので友部SAで 様子を見ながら食事を取ることにしました。 SAに着いて、ブラブラしていると、バイク雑誌「タンスタ」のスタッフが目にとまりました。もしや?・・・私達が お世話になっているタンデム・スタイルの観戦バス・ツアーご一行様が休憩中のようです。 ここは挨拶をしていこうと思い、顔なじみのスタッフを探し出し、少しの時間ですが楽しくおしゃべりしてきました。 去年はこのバス・ツアーに参加して色々なサプライズもあり楽しかったのですが今年は体験走行も出来き、 こうしてスタッフの方々とも親好が持てたので、とてもラッキーでした。 何度となくインフォメーションをチェックするのですが、なかなか渋滞が解消されないため、結局2時間以上SAで 過ごしていました。 仕方ないので、次の守谷SAまで向かいましたが、ここでもしばし、休憩。時間は23時を過ぎていましたが、 給油をして東名を目指して出発しました。 長い時間、道草をしたおかげで、すり抜けもなしに無事に首都高を抜けて東名に・・・最後の休憩のため 海老名SAに・・・時間は午前0時過ぎ、日付が変ってしまいました。 もうここまでくれば帰ってきたも同然なのでまたまた、まったりと過ごしてしまいました。 というよりは、さすがに妻の方が眠気に限界のようです・・・そりゃ初めてだらけのロング・ツーリングでしたので 疲れても仕方のないことです。 ベンチに横になりながら休んでいましたが、この時期でも夜中になると気温が低いため暖かい飲み物が 美味しいです。 午前1時30分を過ぎた頃、SAを出発して自宅に向かいました。帰宅したのは午前2時過ぎでした。 家を出たのが昨日の午前3時、帰宅した時間を考えるとほぼ24時間が経とうとしていました。 さすがに眠いため、バイクに盗難防止措置だけして、爆睡状態でした。 総距離は約530kmでしたが、夫婦揃っての初のロング・ツーリングを無事に過ごせて大変満足できました。 ・・・来年も頑張るぞ〜!!(来年はもっと早い時間に出発しようと誓うのでした!) |
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