涌水散策
LastMod. 2004/01/04[14:56:49]
2004年、謹賀新年。
年末年始休暇のスケジュールをこなし、明日からの仕事始めに備えて、今日は予定なし。なもんで、遠出する気力もなく、近場をうろつくことに。

とはいえ、毎度の小金井公園とか深大寺じゃ、新しい年を迎えるのにいかがなものかと思い、癒し・和みを求めて涌き水ポイントを回ってみることにした。

いつものハケの道〜野川ではなく、今日は、矢川にあるママ下の湧水というのを見に行くことにしてみた。
地図でルートを見て、とりあえず、多摩川サイクリングロードを四谷大橋までいって、後は適当に北西方向に向かい、南武線を探してみる。

んで、今年初の多摩川サイクリングロード。やっぱりここは広くて気持ちいい。風向きも微妙に北風が嫌んな感じだけど、きついほどでもなかった。

四谷大橋。こうして見ると、あらためて、吊り橋なんだなぁ、と実感。巨大な構造物って(この程度の大きさでも)ほのかな感動があるもんだ。

四谷大橋から市街地に入って、散々迷った末、突然現れる刈り入れの済んだ田園風景。
「田舎」という漢字がぴたっと当てはまるな、こりは。
懐かしい光景だ。


ヤクルトの研究所の前に、復元されてる昔の民家。
萱葺き、防風のための木、などなど木の暖かさというか手触りというかがしっとりと。


中に入ると、係りのおばちゃん(?)が、囲炉裏に火をくべていて、先客の家族連れがはしゃいでた。
正月早々、こんなところに他の客がいるとは思わなかった。…座敷童子とかじゃないだろうな。みんなちゃんと影はあったし。

かまど。

外の光を柔らかく室内に入れる障子。最近流行りの創作和風料理のこじゃれた飲み屋のようでもあり、なんか別の「ものたち」が出そうでもあり。


どうにかたどり着いた南武線矢川駅。って、地図を確認しながらやってきて、谷保駅だろうと思ってたのは内緒だ。

駅の北側を線路沿いに進み、3つめの踏切りを南に渡るとスグのところに雑木林。
クヌギやコナラなどなど。この季節なので当然みんな裸。

雑木林のわきを流れる小川がどうやら矢川らしい。確かにきれいな水で底まで透けて見える。
向こうにカモが数羽。

民家に沿うように流れる矢川を追いかけてみる。

おのおの農家の庭先や

裏口や

玄関わきから、矢川に足場(?)が出ている。
この小川で洗い物をしてるふうだ。
昔、田舎のほうでは家の前の小川で洗い物をしてたけど、まさか東京でそんな光景が残ってるとは思わなかった。

滝川学園の裏あたりでは、農地にこの小川が流れ込んでいて農業用水になっている。こんな近くにカモがいるんだよなぁ。うーむ。
やはり底まで透けて見えるきれいな水だし、カモも居心地いいんだろう。

水の流れる音と空に高く響く鳥の声が耳と肌に優しいなぁ。

そして国立駅に出る。
いや、ここって飲んでて電車を乗り過ごした時に降りるぐらいで(笑)まともに着たのはたぶん初めてか、せいぜい2度目。
一橋学園があって文教地区として有名。高い建物がないので、空が広くて開放感がある。これはこれで確かに住みやすそう(物価や店の具合は知らないけど)

とりあえず、駅前のケンタに入って昼食。チキンフィレサンドセット550円。

うちに戻る途中に、まだ行ったことのない湧水ポイントがあるんで、寄ってみた。

国分寺駅すぐの殿ヶ谷戸庭園はどうにも自転車置き場が近くに見つからずスルー。
ここは、国分寺、東京経済大学構内の新次郎池。南門(というか本当に通用口)から入って、藪の奥にあった。

藪の奥、水面はしんと静まり返って風景を映しこんでいるのに、あちこちから水の流れる音。

涌き水が池に流れ込み、池から流れ出してるのだ。

大学の裏の藪の中の小さな池だというのに

まったくの異次元。空気がこの周囲だけ違う。
うううむ。今日はこの日付だし、学生もいないからなんだろうけど、本当に静か。
水の音しか聞こえない。その自身がたてる水の音を、自身の水面で吸収してるようだ。

だけど、夏場は気をつけたほうが良さそうだ(笑)
蚊もスゴイだろうし。

さらにほんのすぐそばに貫井神社がある。

入ってすぐ両側に池がある。

けど、経済大の新次郎池ほどは澄んでいないな。

鳥居

ご本尊。…って撮っちゃいけないんだっけか。

けっこうな水量…うーん、新次郎池の方が水量も多いな。近いし、水の道すじが新次郎池の方に行ってるのかなぁ。


国分寺近辺の湧水地はいいんだけど、崖線だけあって、10%前後の坂だらけ。

湧水地巡りは、坂と蚊との勝負にもなるだろうから(笑)春夏は無理っぽいな。

今年初めの散歩は短い距離ながら収穫が多かったかも。
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