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JR誕生10周年を記念して発売された「謝恩フリーきっぷ」を使い、何処へ行こうか悩んだ末、3日間でJR6社を駆け足で乗車する旅を計画した。このようなフリー切符がなければなかなか実行できない旅である。
トップランナーは東京23:43発の「ムーンライトながら号」。この電車は、以前は大垣夜行と呼ばれていた。急行型の165系を使用し、「青春18きっぷ」のシーズンには長蛇の列になることで有名であったが、1996年3月のダイヤ改正で特急型車両に変更となり、全車指定の快速列車に生まれ変わった。
今回で下りの「ムーンライトながら号」に乗車するのは3度目だが、時間的な余裕が無く今まで始発駅である東京駅から乗車したことがない。今回はゆとりを持って自宅を出て東京駅には23:10ころ到着。
東京駅はいつ来ても工事中で、現在も北陸新幹線の東京駅乗り入れ工事が行われている。その影響で日々姿が変わっていおり、新しい発見もある。今回は、10番線ホーム下の中央コンコースには、「湘南ライナー」の整理券の自動券売機が設置されているのを発見した。ちょうど23:30発の13号の整理券を発売していた。260席ほど残っていたライナー券は、発車10分前を切った頃残席100となり、発車5分前には全席売り切れた。週末の金曜日ということもあり盛況のようである。
ライナー券の券売機では全席売り切れとなった「湘南ライナー」であるが、ホームへあがると、車掌が入口で整理券を発売していた。券売機で売り切れても車掌から購入できる席も残しているようである。

「ムーンライトながら号」
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「湘南ライナー」が発車すると、まもなく「ムーンライトながら号」が10番線に入線してきたので1号車に乗り込み、乗車前に購入したビールとつまみで乾杯を始める。ほどなく、発車時刻となり滑るように発車する。
早速、車掌の検札がある。何故か隣席の乗客は小田原までの指定券であった。当然、小田原から正規の乗客が座ったので、一夜デッキに立ち通しという苦難を追う羽目になったようあった。小田原までの指定券を購入する客に、マルスは4〜9号車を割り当てるのが普通なのだが・・・・。小田原以遠が先に売れていたのであろうが、一夜を座って過ごせると思っていただろうから、気の毒である。
明日から、ずっと車内で過ごすことになるので、さっさと眠ることにする。小田原をすぎると、4〜9号車が自由席となる。1号車の空席にも、あきらかに指定券を持っていない乗客が乗り込んでくる。しかも、小田原を過ぎると車掌の検札はなく指定券を購入せずに座った客は乗り得状態になる。
深夜で業務が大変だとはいえ、きちんと切符を購入している乗客のためにも、車内改札を徹底して欲しいものである。
浜松、豊橋で長時間停車するが、夢の中で過ごす。気が付くと、大府を発車しているところであった。「ムーンライトながら号」は定刻に名古屋に到着。ここでかなりの乗客が下車した。
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