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Antoine Courtois piston horn, ca.1875アントワーヌ・コルトワ ピストンホルン
製作者:アントワーヌ・コルトワ(パリ) 製作時期:1875年頃 ヴァルヴ:ペリネ式ピストン ベル直径:26cm 刻印 マウスピース クルーク 1875年頃に製作された正真正銘の"フレンチ"ホルン。かつてフランスとイギリスでは専らピストンホルンが使用された時代があった。1930年以前にイギリスのホルン奏者達がドイツ式ホルン(ロータリー・ヴァルヴ付)を使用することはなかった。イギリスでは、細管のフランス式ピストンホルンはしばしばピーシューター(豆鉄砲)の愛称で呼ばれる。この楽器は19世紀後半に良質の楽器を製作したパリの金管楽器メーカー、アントワーヌ・コルトワの作である。
演奏技術はともかく、この楽器を吹くためには、オーセンティックなマウスピースを探すことから始めなければならない。現代のフルダブルホルンに使用されるマウスピースでは、楽器本来の音色と良好なレスポンスを得ることはできない。この楽器には次の二つのマウスピースのいずれかを使用している。ひとつは、ホークス&サン(Hawkes
& Son) である。ブージー&ホークスになった1930年以前のもの。もうひとつは、ムースウッドによるコルトワのコピー(モデルLGC/ACリム)。いずれもカップ内径とリムの幅が狭く、ショルダーのない極めて深いカップが特徴だ。
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