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Antoine Courtois piston horn, ca.1875

アントワーヌ・コルトワ ピストンホルン


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製作者:アントワーヌ・コルトワ(パリ) 製作時期:1875年頃 
ヴァルヴ:ペリネ式ピストン ベル直径:26cm


刻印

マウスピース

クルーク


1875年頃に製作された正真正銘の"フレンチ"ホルン。かつてフランスとイギリスでは専らピストンホルンが使用された時代があった。1930年以前にイギリスのホルン奏者達がドイツ式ホルン(ロータリー・ヴァルヴ付)を使用することはなかった。イギリスでは、細管のフランス式ピストンホルンはしばしばピーシューター(豆鉄砲)の愛称で呼ばれる。この楽器は19世紀後半に良質の楽器を製作したパリの金管楽器メーカー、アントワーヌ・コルトワの作である。



刻印

MEDAILLE
DE
1RE CLASSE
EXPOSITION
UNIVERSELLE
1855

Medaille
LONDRES 1862
Exposition Universelle
PARIS 1867
Medaille d'honneur

EN ARGENT
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Antoine Courtois
Brevete
FACTEUR DU CONSERVATOIRE NATIONAL
88 rue Des Marais St Martin
Paris
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1ER PRIX
GRANDE MEDAILLE D'OR
EXPOSITION DE MOSCOU
1872

S.ARTHUR CHAPPELL
Sole Agent
52 New Bond Street
London
マウスピース
Horn mouthpiece by Hawkes & Son, London ホークス&サン(ロンドン)
1910-20年代?

演奏技術はともかく、この楽器を吹くためには、オーセンティックなマウスピースを探すことから始めなければならない。現代のフルダブルホルンに使用されるマウスピースでは、楽器本来の音色と良好なレスポンスを得ることはできない。この楽器には次の二つのマウスピースのいずれかを使用している。ひとつは、ホークス&サン(Hawkes & Son) である。ブージー&ホークスになった1930年以前のもの。もうひとつは、ムースウッドによるコルトワのコピー(モデルLGC/ACリム)。いずれもカップ内径とリムの幅が狭く、ショルダーのない極めて深いカップが特徴だ。

クルーク

ハンドホルン同様、クルーク(ボーゲン)を交換して調性を変えることができる。この楽器にはGクルークしかついて来なかったが、少なくともFクルークは欲しいところ。クルークの良し悪しは大きく吹奏感を左右する。古楽器演奏の名人で歴史楽器のレプリカ製作も行うローウェル・グリアーが製作を引き受けてくれた。出来上がりが楽しみだ。




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