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ホルン用マウスピース
 金管楽器のマウスピースに金属以外の素材が使用されることは何も珍しいことではない。古くは象牙や陶器製の例があり、現在でも木製マウスピースを製作するメーカーがある。米ウィスコンシン州に住むジム・ケリーは、トランペット、ホルン、トロンボーン、ヨーフォニウム、チューバのための樹脂製マウスピースを製作している。いずれもアメリカのスタンダードなマウスピースをコピーしたもので、強度、耐候性、耐熱性、透明性などに優れ、しかも軽いポリカーボネート樹脂Lexan(R)でできている。マウスピースの素材としては、金属アレルギーの心配がないことや、気温の影響を受けにくいという利点がある。野外で演奏する機会の多いマーチングバンドに最適だ。
ケリーのホルン用マウスピースはホルトンMCがベースになっている。やや丸みを帯びたリム形状、カップとボアは標準的なサイズで吹きやすい。アメリカンシャンクだがアレキサンダーにも使用できる。全音域で音程良好。中低音域での太くてダークな音色は樹脂製であることを感じさせない。高音域ではややフォーカスが甘くなるきらいもあるが、普段の練習やお遊びで使う分には問題はなく、アンサンブルの中でも違和感はない。遊び心のあるホルニストにおすすめしたい。 Lexan(R) はGEの登録商標です Copyright c 2003 Cornissimo.com |
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