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ミュート購入ガイドホルンのミュートには、さまざまな形状、材質(木製、樹脂製、金属製)のものがあるが、大きく3種類に分けられる。
普通ミュートといえばストレート・ミュートを指すことが多い。音を小さくして遠近感を出したり、音色を変化させるために使用される。ストップ・ミュートは、右手でベルを塞ぐストップ(ゲシュトップ)奏法の代わりに使われる。チャイコフスキー:交響曲 No.6 の終楽章のように、ゲシュトップの演奏が難しい低音域で大きい音が必要なときに重宝する。 ストレート・ミュートは、オーケストラまたは吹奏楽の演奏形態にかかわらず、必ず1本は必要になるだろう。ここでは3つのブランドを取り上げて紹介する。
New Stone Lined 比較的よく目にするのが、赤と白にペイントされたニューストーンラインドのミュート。価格が安く、丈夫な作り。サイズがコンパクトなので扱いやすい。入門用としては最適だろう。最大の弱点は低音域だ。五線の下ファ(実音b)くらいになるとまともなピッチで演奏することは不可能になる。オーケストラで使用する場合、ベートーヴェン:交響曲No.6「田園」の終楽章や、ドヴォルザーク:交響曲No.9「新世界より」の第2楽章などの重要なソロでは、音色に少々物足りなさを感じるだろう。 S.W.Lewis / Denis Wick
S.W.ルイースのミュートは、本体は黒いファイバー製、底面は木製。内部には音程や音色を調整するスライドが付いていて、スライドを奥に入れるとよりオープンなサウンドになる。着脱を楽にする革製リストコードが付く。値段は他のブランドに比べ高めだが、一生モノと思えばさほど高い買い物ではないだろう。 デニス・ウィックの新製品の木製ストレート・ミュートは、ルイースの製品と多くの点でよく似ている。チューニング可能で、革製リストコードが付く。ミュート先端にはアルミ製リングが付き、強度を高めている。価格も手頃で非常にコストパフォーマンスに優れているといえる。
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