1949年 北大西洋条約機構(NATO)の創設第二次世界大戦後に、アメリカとソビエトを中心とする東西の対立が深まっていくなかで、1948年にチェコスロバキアでクーデターが起きて共産政権が誕生すると、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの5か国は西欧五カ国連合条約(ブリュッセル条約)を結んだ。 翌1949年4月4日には、さらにアメリカ、カナダ、イタリア、ノルウェー、デンマーク、ポルトガル、アイスランド、の7カ国が加わり、計12カ国により北大西洋条約がワシントンで締結された。(同年8月24日に発効。) この条約は、加盟国のうちの1カ国に武力攻撃が加えられた場合に、全加盟国への攻撃とみなして集団で防衛を行うことを取り決めたものである。 ソ連のヨーロッパへの進出をくいとめようとするものであるが、これにより、ソ連がアジアへの進出に力をいれるのではないかと懸念する見方もあった。 【北大西洋条約機構(NATO)】 北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Orgnization)を設置し、そのもとに北大西洋連合軍をおく。 北大西洋条約機構の本部は、当初フランスのパリに置かれたが、1966年にフランスが軍事機構から離脱した(政治機構には継続して加盟している。)ため、本部もベルギーのブリュッセルに移された。 【北大西洋条約機構の加盟国】 当初 12か国 1952年 ギリシャ(一時期脱退あり)、トルコ 1955年 西ドイツ 1982年 スペイン 1990年 東ドイツ(西ドイツと統合) 1999年 チェコ、ハンガリー、ポーランド 2004年 ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロバキア、スロベニア (以上26か国) 2005年 ロシア連邦を準加盟国とする。 参考文献 「新訂版チャート式シリーズ 新世界史」堀米庸三・前川貞次郎共著、数研出版、1973年 「講和条約 戦後日米関係の起点 第一巻」児島襄著、新潮社、1995年 Wikipedia ≫ 北大西洋条約機構 - Wikipedia 更新 2006/8/23 |