1999年 マカオが中国へ返還1999年12月20日、マカオ(澳門)は、ポルトガルから中国へ完全に返還された。 香港の対岸にあたるマカオは、マカオ半島、タイパ島、コロアネ島からなり、ポルトガルによって統治されていた。 1888年、ポルトガルは清朝との間で香港からの阿片密輸防止に協力する見返りとして「友好通商条約」を締結し、ポルトガルのマカオに対する行政権が法的に確立した。清朝はポルトガルがマカオを永久に占有し、第三国へ譲渡しないことを承認した。 1974年、ポルトガル革命後、ポルトガルの新社会主義政権は植民地主義を放棄し、1976年、新憲法においてマカオの特別の地位を認めて「マカオ組織章程」を制定、立法会も設置された。 香港返還交渉の後を追って、1986年から中国・ポルトガル間のマカオ返還交渉が行われ、1987年4月に「1999年12月20日をもってマカオの主権は中国が行使する」旨の中ポ共同声明が署名され、1988年1月に発効した。 1993年3月に、中国全国人民代表大会は「マカオ基本法」を採択し、マカオは特別行政区とされた。 1999年12月20日、マカオの返還が実施された。 参考文献 日本政府外務省 ≫ 各国・地域情勢 ≫ マカオ ≫ マカオ情勢と日・マカオ関係 2004/3/1 |