陸羽西線C11 SLもがみ号 速報

 2003年9月27,28日、陸羽西線において蒸気機関車が灼く30年ぶりに復活する。
その牽引機に選ばれたのは、真岡鐵道のC11 325号機。その本運転に先立ち、
22日の試運転の模様を紹介します。
 なお、全体的な印象としては、急な勾配がないため、爆煙は駅の発車以外は、期待
できない。また、下り、上りとも古口、清川、余目と比較的長時間停車する駅があるため、
比較的余裕を持って追っかけができる。ただし、無理な追っかけや邪魔な路上駐車は、
重大な事故につながるため避けてもらいたい(22日も至る所でパトカーを見かけており、
こちらも要注意)。また、新庄〜陸前前波、狩川〜余目は、田園地帯を走り、ちょうど田圃が
実った時期で秋らしい写真が期待できる。ただし、本運転の頃は、稲刈りシーズンと重なる
可能性があり、くれぐれも農家の稲刈りの邪魔になるような撮影は、避けていただきたい。


下り 9155レ


Photo1:升形〜陸前前波にて NikonD100 AF-S VR70-200mmF2.8G(180mm相当)

 最初の撮影場所は、陸前前波の新庄寄りにある陸橋から、トンネルを出てくるC11を
狙う。虚しくも煙はスカ。陸羽西線は、全体的に急な勾配が無いため過度の期待は禁
物である。



Photo2:升形〜陸前前波にて NikonD100 AF-S VR70-200mmF2.8G(180mm相当)

 Photo1と同じ場所からの後追い。わずかに煙を吐き出したのが、ちょっと悔しい。この
場所は、返しの9156レの撮影も可能である。 



Photo3:
古口〜高屋にて NikonD100 AF-S VR24-120mmF3.5-5.6G(50mm相当)

 陸羽西線の見せ場の一つ、最上川をバックに撮影できるこの場所は、多くの人が集ま
るのは、必須。意外にも最上川を絡めようとすると、この場所に絞られる。オーバークロス
する道路からの撮影であるが、歩道があり、比較的場所も広い。一応、Photo1の場所か
ら、追っかけは可能であるが、本運転となると人出も多く、車を止めるのが難しくなると思
われる。オーバークロスの橋を渡ってすぐに左手前に脇道があり(余目に向かって)、こち
らに車を止めれば、他の交通の邪魔になりにくいと思われる。



Photo4:清川〜狩川にて NikonD100 AF-S VR24-120mmF3.5-5.6G(75mm相当)

 さらに追っかけで、庄内平野らしい秋の実りを迎えた田園風景にて撮影。この場所は、
国道から狩川の中心街に向かう旧道からの撮影。この付近には、風力発電の大きな風
車があり、それを絡めて撮影するのも良い。



Photo5:北余目〜砂越にて NikonD100 AF-S VR70-200mmF2.8G(100mm相当)

 羽越本線に入ってからは、電化区間となる。追っかけで場所を探すも、タイムオーバーで
最上川橋梁付近での撮影となる。なお、この直前に上りの貨物列車が通過しており、時間
がずれればかぶる可能性があるので要注意。また、最上川の余目寄り及び北余目付近は、
田圃が広がっており、天気が良ければ、鳥海山をバックに上り列車の撮影が可能である。


上り 9156レ


Photo6:余目〜南野にて NikonD100 AF-S VR24-120mmF3.5-5.6G(87mm相当)

 返しの最初は、鳥海山をバックに実りの秋を迎えた田圃を入れての撮影。本運転の頃は、
稲刈りと重なる可能性があり、くれぐれも農家の人の邪魔にならないよう撮影してもらいたい。



Photo7:清川〜高屋にて NikonD100 AF-S VR70-200mmF2.85G(150mm相当)

 Photo6から追っかけでの撮影。この立谷沢橋梁は、下り列車の撮影場所として有名である。
なお、返しに関しては、半逆光になる(側面に陽が当たる)。また、川の流れを入れるなら、線
路の反対側からの撮影となるが、この場合は、手摺が邪魔となり、光線状態も逆光となる。



Photo8:古口〜津谷にて NikonD100 AF-S VR24-120mmF3.5-5.6G(100mm相当)

 最後は、古口の新庄寄りにある最上川橋梁にて撮影。この場所は、逆光になる上、歩道のない
道路からの撮影となる。また、電線の処理も考えると、場所は比較的狭い。そのため、追っかけで
撮影するなら、この場所よりPhoto1や升形付近の田園風景をお薦めする。


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