中華人民共和国・北京大学 亜・非 研究所  劉 勃 氏

『邪馬台国論争・終結宣言』書評 山形明郷先生は、広い範囲にわたる古代の中国・日本・朝鮮 の歴史関係の「原典」を読破されて、論拠を組み立てております。 「古代朝鮮」 は、畢竟(ひっきょう)何処(どこ)に存在してい たのか。 更には、「洌水(れっすい)」の位置が、「古代朝鮮」領域内の何処 であったのであろうか。  この様な疑問点の解明は、“古代東アジア史”の全貌を知る上 で、避けて通ることは許されない重要な課題となるものです。 しかし、私がこれ迄手にした関係各国の史学著述中に、この 問題に触れたものは無く、明らかにされてはおりません。   山形明郷先生は、歴史地理学の観点から、「洌水(れっすい)」 が、中国遼寧省のなかを流れる「太子河(たいしがわ)」であるこ とを論証されて筆を進められるなど、先生の“古代東アジア史” 究明・検証に向けて、とことん突き詰めていく強靱(きょうじ ん) な学究精神に深く感服し、且つ、尊敬いたします。  山形明郷先生の著作を拝読して先ず感じましたことは、この 著作を中国語に翻訳して、広範な中国の学者たちに、この著作 の内容を紹介し、  「古代朝鮮」 の所在地の解明が、“古代東アジア史”を語る上 で最重要事項であるという問題提起をしたいということです。     私が、勇躍この様な大切なことを提案いたしますのは、山形 明郷先生の著作の貴重な価値を知って、中国と日本国との“学 術交流”のために、いささかなりとも貢献をしたいと考えてい るからです。 『 著作等身 』 ― この著作は、著者の身長と同じ高さに積 み上げた[ 金塊と同等の輝かしい価値 ]を有する論証です。




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