ヨーロッパ旅行記

(2001年1月13日〜1月21日)


フランス ヴェルサイユ宮殿にて (本人)

リフレッシュ休暇を利用してロンドン、パリ、香港を訪れました。
香港は5回目ですがヨーロッパは今回が初めてです。
そのため、まずはオーソドックスな定番観光コース(美術館、博物館巡り)がメインです。
しかし、今回の目玉はなんといってもロンドンからパリまでユーロスターに乗車することでしょう。
ユーロスターは1996年に開通したドーバー海峡トンネルを通り、イギリスとフランスを結ぶ国際特急です。

  → Eurostar Homepage (English)


  スケジュール
日 付
予 定
宿 泊
1月13日(土) 東京(NRT)18:30 CX505 → 香港(HKG)22:30
香港(HKG) 0:30 CX255 → ロンドン(LHR) 6:20
機内泊
1月14日(日) 朝 ロンドン着 日中観光 FORUM HOTEL LONDON
1月15日(月) 終日観光、ショッピング FORUM HOTEL LONDON
1月16日(火) ロンドン10:23 Eurostar9018 → パリ14:17 HOTEL NIKKO DE PARIS
1月17日(水) 終日観光 HOTEL NIKKO DE PARIS
1月18日(木) パリ(CDG)13:30 CX260 → 香港(HKG)8:10 機内泊
1月19日(金) 朝 香港着 日中ショッピング KOWLOON HOTEL
1月20日(土) 終日ショッピング KOWLOON HOTEL
1月21日(日) 香港(HKG) 9:10 CX504 → 東京(NRT)13:55  


■2001年1月13日(土)


昼過ぎに自宅を出発し、日暮里から京成スカイライナーに乗り成田空港へ向かった。
今回はキャセイパシフィック航空を利用するため、終点の第一ターミナルで下車する。
出発ロビーで一緒に行く友人T氏と合流し、チェックインを済ませてから、マクドナルドで時間を潰し
ながら搭乗時刻を待った。
18:30定刻通り成田空港を離陸したCX505便は香港を目指したが、航路がいつもの海上ルートではなく、
川崎上空から山梨を通り名古屋に抜けるルートを通った。

 
ただ今甲府上空を飛行中。 そろそろ香港へ向けて降下開始!?
現在高度39000フィート、外気温マイナス54度。

途中の強烈な向かい風の影響もあり、約30分遅れで香港チェックラップコック空港に到着した。
ロンドン行きの搭乗開始まで1時間以上あるため、レストランでジュースを飲みながらくつろぐ。
さすがに深夜だけあってロビーはがらんとしていた。

 
香港チェックラップコック空港に到着。 ロンドン行きに乗り継ぐため出発ロビーへ。
深夜だけあって閑散としていた。

 
ロビーにあった公衆電話。
画面はWindowsで作られているよう
で、たまにエラーダイアログが表示
されていることも・・・(笑)
新世界電話の説明ボード。
当然のようにクレジットカードも使える。

香港からのロンドン行きは1日2便あり、今回は後発の0:30発CX255便を利用する。
しかし香港が元イギリス領ということもあり、かなり混み合っていた。
離陸後、ルートは香港から北西へ向かい、ヒマラヤの北側をロシア方面へ向かった。
機内サービスの夜食を食べた後は就寝タイム、狭いエコノミー席だが明日の時差ボケに備えるた
めにも今日はとにかく寝ることにする。


■2001年1月14日(日) Part I


途中、軽食サービスやドリンクサービスが回ってきたような気がするが、とにかくひたすら寝ていた。
寝ている間にモスクワ上空、ベルリン上空を通過し、ドーバー海峡を越えてイギリスに入った。
時間は朝6時、香港とは8時間の時差があるため、香港を夜中に出発して14時間も飛んでいるにも
かかわらずロンドンは早朝で真っ暗だ。
窓からはきれいに並んだ街の街灯がよく見えた。
この時間帯はちょうど到着ラッシュのようで、前方にも後ろにも着陸体制に入った旅客機が見える。
結局2周ほど上空で待たされた後、ヒースロー空港に着陸した。

 
朝6時のロンドン上空。
街灯が立ち並んでいるのが良く見える。
着陸の順番を待つため上空待機。

 
ヒースローのスターアライアンスカウンター。
(今回はワンワールドなので関係なし・・・)

イミグレーションを通過しロビーへ出ると、さっそく現地通貨の調達にかかった。
両替所で日本円の現金を2万円分両替したが、レートは円安の影響もありかなり悪い。
その後、地下鉄に乗りホテルへ向かう。
空港の駅で1日フリーの切符を購入。この切符は自動券売機でクレジットカードで購入できる。
朝7時過ぎのロンドンの空はまだ暗く、結局夜が明けたのは7時半だった。
電窓から見える町並みを見ると、改めてヨーロッパに来たという実感が湧いてくる。
空港から地下鉄で30分、ピカデリーラインとサークルラインの最初の連絡駅であるグロスターロード
駅に今回滞在するフォーラムホテルはある。
ここでT氏が風邪で喉が痛いと言い出したが、ここまで来たら1週間耐えてもらう以外にない(笑)
さて、早朝なのでホテルにチェックインできなければ荷物だけ預けて観光に繰り出す予定だったが、
時期が時期だけに空き部屋があったようで、すぐに部屋に入ることができた。
特に広くは無いがまずまずの部屋である。
ひと休みし、街へ観光に繰り出すことにした。
今日は日曜で基本的にお店は休みのため、博物館巡りが主な予定だ。

 
地下鉄グロスターロード駅。 グロスターロード駅前のスーパー。
24時間営業で日本でいうコンビニ。

 
今回宿泊したフォーラムホテル。

 
ホテルの部屋からの風景。 手前に見えるのは地下鉄の車庫。

 
ロンドンの地下鉄はUNDER GROUNDと呼ばれ、
100年以上の歴史がある。
架線は無く電気は平行に走るレールから供給される。

まずは懸案であるロンドンからパリまでの列車のチケットを購入しにウォータールー駅へ向かった。
ユーロスターの切符は日本でも旅行代理店経由で購入できるが、別途通信費などがかかるため、
現地購入することにしたのだ。
ところがユーロスター専用カウンターへ行き聞いてみると、目的のレジャー割引切符は往復の場合
のみで片道では通常運賃になるとのこと。
ちなみに1等の通常運賃で200ポンド(35,000円)、2等で165ポンド(29,000円)である。
差額としては6,000円ほどで1等だと食事が付く、ということで高いがこの際1等を予約した。
なお、日本で旅行代理店経由で予約すると片道でもレジャー運賃で購入でき、通信費を考えても
約1万円ほど安く買える。

そのまま歩いてテムズ河のほとりまで行くと、対岸にビッグベンが見える。
河沿いの遊歩道を歩いたあと、帝国戦争博物館へ向かった。
一次大戦や二次大戦だけでなく、朝鮮戦争など諸外国関連の展示物も多く見所も多かった。

 
国会議事堂とビッグベン。
一番ロンドンらしい場所の1つだ。
ロンドンの街中を流れるテムズ河。

 
帝国戦争博物館。
正面に見える大砲が印象的。

 
戦争博物館の館内。
戦争ごとの展示場はかなり入り組んでいる。
飛行機や戦車が展示されている。


■2001年1月14日(日) Part II


次はいよいよ大英博物館へ向かった。
地下鉄で移動し、途中でマクドナルドで昼食を取ってから博物館へ入館した。
中はとにかく広く、中央にある円形の図書館には圧倒される。
あまりにも広いためとにかく全館を回ることを目標に歩き回ったが、それでも2時間はかかった。
その中でも印象に残ったのはミイラである。
レントゲン写真でもしっかり骨の形が写っていることから、間違い無く本物であることがわかる。
他の観光客にも大人気なようで、ミイラの展示室は大変込み合っていた。

 
大英博物館。
日曜だけあって混み合っていた。

 
大英博物館のライブラリー。
周囲360度本棚が並ぶ部屋は圧巻。
館内の廊下。
とにかくメチャ広い。

大英博物館を出ると3時を過ぎたところで、この時間ならロンドン塔も回れるだろうということで行く
ことになったが、地下鉄の行き先を間違えて40分ほどロスする。
その間にも日が落ちはじめ、既に薄暗くなりはじめていた。やはりロンドンは日が短い。
ロンドン塔は明日に延期して科学博物館に行くことにし、サウスケンジントンまで戻る。
実は科学博物館は夕方6時までだが、4時半からの1時間半は入場料が無料になるのだ。
到着したのは4時20分。入り口には4時半のフリータイムを待つ人たちが大勢集まっていた。
4時30分になり見学開始。しかし、ここもやはり広い。
1時間半歩き回ったが全てを鑑賞することはできなかった。

 
科学博物館展示のロケットエンジン。 ロケットのコクピット。
宇宙飛行士を乗せて地球に帰還する部分。

 
NEC製インテルサット用アンプモジュール。
さすが日本を代表する通信機器メーカー。
こちらもNEC製トランスポンダ。

 
CRAY社のスーパーコンピュータ。
10年前の栄光も今となっては博物館行き。
中身は配線コードがびっしり。

 
科学博物館の展示場。 地球の自転を証明したフーコの振り子。
振り子は4階の天井から1階まで吊り下がっている。

博物館を出ると空腹感が増してきたが、ロンドンはメシがまずいという話もあり、さて何を食べようかと
思案するが、結局はKFCで済ませることに(^^;
帰りは駅前のスーパーでビールやスナックを購入。
消費税が高いところに円安が重なったせいか、ロンドンの物価は日本より若干高い。
但し税金の関係でビールに関しては日本より安い。
ホテルに戻るとビールを飲み、2日ぶりにベッドで寝た。


■2001年1月15日(月)


本日の予定は、ロンドン塔、交通博物館、&お買物である。
朝起きると朝食を取りにバイキングレストランへ。
ホテル代にはコンチネンタル朝食(パンやサラダなどの基本的な食事)が含まれているが、
料金の追加によりイングリッシュスタイル(ベーコン、ソーセージなど)、または
ジャパニーズスタイル(シャケ、みそ汁など)のメニューも追加で食べられる。
とりあえず今回はイングリッシュスタイルにした。
ホテルを出るとロンドン塔のあるタワーヒル駅に向かう。
首を切り落とすための斧、鎧や鉄砲、宝石など、中世ヨーロッパ時代に悲劇的な歴史を歩んだ
この塔に関する数々の展示品は非常に興味深かった。

 
地下鉄タワーヒル駅前からロンドン塔を望む。
手前の道路はかなり交通量が激しい。
塀の向こうに見えるのはホワイトタワー。

 
ロンドン塔の入口。 牢屋の一室。

 
トレイダーズゲート(反逆者の門)。
ここから塔に入った者は生きて外へは出られないという。
ロンドン塔の守り神(?)とされるカラス。
飛べないように羽を切られて城壁内で飼われている。

 
ホワイトタワー。 ホワイトタワー内に展示してある鉄砲。

 
親子の鎧。 処刑台と首切り斧。
数多くの囚人がこれで処刑された。

 
時計台。 まさに要塞を思わせる城壁。

 
テムズ河に架かるタワーブリッジ。 大型船が通過する時は中央の橋が跳ね上がる。

ロンドン塔を出ると、タワーブリッジを見ながら地下鉄の駅へ向かう。
次の目的地は交通博物館である。
ここにはロンドンの地下鉄をメインにあらゆる鉄道に関するものが展示されている。
館内の売店ではUNDER GROUNDグッズも購入できる。
交通博物館を出るとお買物タイムである。
最初の目的地はアクアスキュータム。
ここではバーゲンセールのコートを購入。バーゲン価格で175ポンド(約3万円)。
次は友人がライターを購入しにダンヒルへ。
ひと段落したところで、紅茶を買うべくFortnum&Masonデパートへ。
ここは1F全体が紅茶フロアになっており、日本よりはるかに多い種類の紅茶が売られていた。
紅茶を購入したところで時刻は既に夕方6時、荷物も多いのでホテルへ戻ることにした。

 
交通博物館。
ロンドン地下鉄の歴史がよくわかる。
昔の地下鉄車内の様子。
かなり狭い。

 
昔の地下鉄の運転台。 小型の蒸気機関車。

 
Fortnum&Masonで紅茶を購入。 夕暮れのロンドン(ホテルの部屋より)

夕食は昨日はKFC、ということで本日はその隣にあるバーガーキングで済ませる。
夜は風邪の悪化したT氏をホテルに残し、独りで街へ繰り出した。

スターバックスでコーヒーを飲んだ後、ヴァージンメガストアへ。
ここにはCD、DVD、VIDEO、プレイステーションなど、あらゆるメディアのソフトがある。
但しVIDEOやゲームなど映像関係は全てPAL。日本はNTSCなので購入しても日本での再生は不可
能である。
ここではシャルロットチャーチの3rd CDアルバムを購入するにとどめる。
ヴァージンが9時で閉店となってしまったので、そのままぶらぶらと街を歩き、本屋などに立ち寄り
ながらホテルへ戻った。

 
本家イギリスのヴァージンメガストア。
実はここは裏口だった。


■2001年1月16日(火) Part I


今日はユーロスターで食事が出ることもあり、朝食はコンチネンタルで済ませホテルを出発した。
ウォータールー駅へ行きチェックインすると、特に荷物検査もされずに待ち合いロビーに入れた。
列車に乗る時は切符のチェックはあるものの、パスポートコントロールなどは一切無し。
結局この後1度もパスポートを提示することなくパリまで来ることができた。

 
ウォータールー駅のユーロスター専用ホーム。
こちらはブリュッセル行き。
今回乗車した10:23発のノンストップ、パリ行き。

 
ユーロスターチケット ビジネス運賃200ポンド(35,000円)の出費は痛かった・・・

 
1等車両4人掛けボックス座席。 反対側は2人掛け対面座席。
座っているのは友人T氏。

ロンドンを出発するとほどなく牧場が広がる田舎の風景となった。
ユーロスターといえどもイギリス国内は在来線を走るため、そんなにスピードは出さない。
ちなみにイギリスの鉄道は電気を線路の脇に平行に走るレールから供給する方式。
それに対しフランスの鉄道は日本と同じ架線からパンタグラフで供給する方式。
ユーロスターはこの両方式に対応しているわけだ。
間もなくドーバー海峡トンネルに突入した。トンネルを20分ほどで抜けるともうフランスだ。
フランス国鉄自慢のTGVも見える。
ここで1等の特典である食事サービスが始まった。
航空機エコノミーの機内食よりはかなりマシな感じ。なかなかおいしい。
フランス国内は高速区間となり、時速300キロ近くまでスピードが出せる。
そうこうしているうちにロンドンから3時間でパリの北駅へ到着した。

 
いよいよウォータールー駅を出発。
パリまで3時間の旅が始まる。

 
最初に運ばれてきたパンとフルーツ。 ゆったりと車窓を眺めながら食べる
食事は鉄道ならでは。

 
メインディッシュはハム、ソーセージ、
ハッシュポテト、オムレツ。
フランスに入ると高速区間となる。
横には鉄道と平行して高速道路が走っていた。

 
パリ、北駅に到着。 乗車してきたユーロスター。

 
隣に停車中のローカル列車。 こちらは二階建て客車。

 
フランス国鉄が誇るTGV。 フランスだけあってロゴも芸術的なデザインだ。

 
赤いボディはベルギー方面行きのTGVタリス。
シャア専用ではありません、念のため(^^;
発着掲示板。

ユーロスターを降りるとさっそく両替である。
パリでは観光のみで買物の予定はないので、1万円のみ現金で両替した。


■2001年1月16日(火) Part II


北駅からホテルまで地下鉄で行くことになったが、駅の乗り換えでは地下通路をずいぶんと歩かされた。
最後は最寄の駅からホテルまで約500メートル。トランクケースを転がしながらなんとかたどり着いた。
さすがホテルニッコー・ド・パリは日系ホテルだけあって日本人の宿泊客が多い。
部屋もフォーラムホテルに比べると断然広く、ゆっくりくつろげそうである。

 
ホテル、ニッコー・ド・パリの部屋。 テレビに表示されたウェルカムメッセージ。

 
ホテルの部屋からの眺め。
リバーサイドではないのでつまらない景色だ。

パリの滞在は賞味明日1日しかないので、夕方とはいえ一休みした後早速街へ繰り出す。
凱旋門を見た後シャンゼリゼ通りを歩き、風邪をくすぶらせている友人T氏は薬局で風邪薬を購入後、
ここでもやはりヴァージンメガストアへ立ち寄った。
その後はエッフェル塔へ行き、エレベータで中段の第二展望台へ。
あいにく最上階の展望台は工事中だったが、きれいな街の夜景はよく見渡せた。
既に時刻は夜8時過ぎ、ホテル近くのスーパーに寄って買物をした後ホテルへ戻った。

 
セーヌ川とエッフェル塔。 赤い建物がホテルニッコー。

 
夕暮れのセーヌ川。

 
ライトアップされた凱旋門。 シャンゼリゼ通りのトヨタのショールームに展示
してあったTOYOTA YARIS (Vitz)。

 
シャンゼリゼ通りから凱旋門を望む。
いったい私はどこから撮影しているのでしょう?
ライトアップされたエッフェル塔。

 
ホテルニッコー方面。 エッフェル塔の正面に位置するシャイヨー宮。

 
中央奥に凱旋門が見える。 コンコルド広場方面。
右奥の丸い光は観覧車。


■2001年1月17日(水)


本日の予定はヴェルサイユ宮殿とルーブル美術館である。
ヴェルサイユ宮殿は鉄道で30分ほど行ったパリ郊外にある。
ちょうどヴェルサイユ行きの鉄道がホテルの前を通っており、最寄のJAVEL駅も歩いて5分の距離だ。

 
ホテル最寄のJAVEL駅。
ここからヴェルサイユまで約30分。
ヴェルサイユ・RG・シャトー駅。

 
ヴェルサイユ宮殿入口の広場。 ルイ14世の銅像。

 
ヴェルサイユ宮殿の一室。 鏡の回廊。
ヴェルサイユ条約の調印が行われた場所。

 
裏の庭園から宮殿を見たところ。
2階の部分が鏡の回廊。
宮殿の裏側。
広大な庭園が広がる。

 
駅前の土産物屋にあったガシャポン。 なんとデジモンのガシャポンだ!(笑)

 
高速地下鉄の車両はダブルデッカーが多い。 車内の様子。

次はルーブル美術館である。
ヴェルサイユからパリまで鉄道で戻り、ルーブル駅に到着。
ここも時間帯により入場料が割引になるとのことで、しばらく待ってから入場。
とにかくハンパじゃない広さ、展示物のデカさに圧倒されながら、なんとかモナリザとミロのビーナスまで
辿りつくことができた。

 
超豪華な装飾を施したゲストルーム。 超豪華なダイニングルーム。

 
これが本物のモナリザ。 これが本物のミロのビーナス。

 
ルーブル美術館入口のガラスのピラミッド。 セーヌ河対岸からルーブル美術館を望む。


■2001年1月18日(木)


今日はいよいよ昼の飛行機でヨーロッパを後にする予定である。
その前にリヨン駅の横にある交通博物館へメトログッズを購入しに行くことにした。
自分はそこでメトロの腕時計を購入。
その後、そのままリヨン駅から鉄道でシャルル・ド・ゴール空港へ向かった。
空港に到着すると、一番手前がエールフランスのカウンターで、キャセイのチェックインカウンターは
駅から遠い一番奥にあった。
ひたすら歩いてやっとのことでカウンターに並んだが、なぜか一向に手続きが進まない。
既に出発時刻がせまっているというのにフランス人は何とのんきなことかと腹を立てながら30分以上
待たされチェックインすると、案の定渡された搭乗券の出発時刻が変更になっており、遅れているため
レストランで100ポンドまでの食事がフリーだと言われた。
1時間半の遅れなら仕方ないかということで、食事の前に免税書類の手続きをすることにした。
今回ロンドンで購入したコートの免税書類をもらっていたため、空港で証明の手続きをすることで税金が
還付されるためだ。書類をポストに投函した後レストランへ向かった。
どうせ飛行機に乗れば機内食が出るということで、軽くデザートと飲み物で腹を潤すと出発ロビーへ向かう。
ところが出発の20分前だというのに飛行機が止まっていないのである。
その後いつまで待っても飛行機は姿を見せず、夕方になってからようやく到着して乗客が降りてきた。
いよいよ搭乗開始かと思ったが、1時間以上経っても搭乗の気配はなく、そのうちに乗客へのお知らせの
ペーパーが配布された。
これによると悪天候でアムステルダムで足止めを食った挙句、現在エンジントラブルで飛べないという…
腹が減ってきて、こんなことならたらふくタダ飯を食べておくべきだった…と後悔したが後の祭である。
結局6時間遅れでパリを飛び立った。

 
シャルル・ド・ゴール空港内にある郵便ポスト。
VAT還付書類を専用封筒へ入れて投函。

 
遅れに遅れたCX260便はなんとミレニアムジャンボ。 結局この後夜まで待たされるハメに・・・。

 
Paris, January 18th 2001                                    Cathay Pacific Airways Limited

Dear Passengers,

On behalf of Cathay Pacific Airways Paris, we would like to apologize for the
inconvenience caused by the delayed departure of today's flight CX260 to Hong Kong.
Unfortunately, we were confronted with the following problems which further delayed your
flight from Paris to Hong Kong :

-  the flight operating from Hong Kong to Paris was diverted to Amsterdam this morning
   because of poor weather conditions(fog), thus changing the flight route to
   Hong Kong - Amsterdam - Paris
-  we(Cathay Pacific) were advised at a very late hour that the French National Weather
   Station was on strike thus preventing our Operations staff from sending an accurate
   weather bulletin to the Captain operating the Amsterdam flight (and without this
   weather bulletin, the Captain could not take off from Amsterdam)
-  in the meantime, a fire broke out in one of the Amsterdam airport restaurants, and as
   a measure of security the Amsterdam Airport Authorities evacuated the area, resulting
   in further delays as the airport was closed for awhile
-  upon arrival in Paris, our engineers discovered a mechanical problem with the engine
   number 4 which is currently being repaired

We are aware that the information given to you, was at times contradictory due to the
reasons stated above, but we assure that we did all we could to keep you accurately
informed each time we received new information.

Should you need any further explanations or assistance, please do not hesitate to contact
our ground staff who would be more than happy to assist you.

Cathay Pacific Airways
待合ロビーで配布された遅れに関するお知らせ。

■2001年1月19日(金)


午後2時過ぎ、約6時間遅れで香港チェックラップコック空港に到着。
エアポートエクスプレスで九龍半島へ向かった。
香港ではオクトパスカードと呼ばれるICカードが普及している。
これはエアポートエクスプレスはもちろん、地下鉄、バスにも使えるほか、公衆電話や駅設置の
ジュースの自動販売機でも使用できる便利なカードだ。
なお、九龍駅からは主要ホテルを巡回する無料バスが出ている。
宿泊先はカオルーンホテル。尖沙咀(チムサーチョイ)でペニンシュラホテルの裏に位置する。
隣のハイアットリージェンシーが観光客メインなのに比べ、どちらかというとビジネスホテルで、
インターネットやメール、FAX等も完備している。難点は部屋が非常に狭いこと。
尖沙咀駅から歩いて1分というロケーションは非常に便利で、価格も2人で利用すれば1人1泊5000円
弱という手頃さであり、個人的には気に入っている。
さて香港ドルの調達だが、現金の両替なら尖沙咀か旺角にある永隆銀行の自動両替機が便利。
また、クレジットカードでのキャッシングなら街中の至る所にATMがあり困ることはない。
とりあえず香港ドルを調達するとお買い物に旺角へ向かった。
夕食は9時過ぎに飲茶を食べに近くの翠園大酒樓に行った。
通常飲茶は昼だけだがここは夜でも食べられるのだ。

 
昨日トラブルを起こしたロールスロイス社製エンジン。

 
カオルーンホテルから見た彌敦道。
右側の建物はペニンシュラホテル。
中環から九龍半島を望む。

■2001年1月20日(土)


本日の行動予定はVCD&DVDの買出しのみ。
しかしこの手の店は基本的に昼から開店の所が多いため、午前中は特にやることがない。
ちょうど良いのでこの間を利用して、香港系アイドルその他の音楽CDを物色しに、ホテルから歩いて
1分のところにあるHMVへ行くことにした。
結局HMVでは知り合いからの頼まれ物を含め8枚ほど購入。
アジアンシンガーとしては日本でも有名な王菲(フェイ・ウォン)などがいるが、最近では陳慧琳
(ケリー・チャン)などが人気を集めている。彼女は宇多田ヒカルのAutomaticなどもカヴァーしている。
とりあえず自分の分としては蘇慧倫(ターシー・スー)のCDほか数枚を購入。
午後はオタクグッズのメッカ、信和中心で最後のお買物を済ませる。
夜は特にやることもないので、ピークトラムでビクトリアピークへ行き、香港100万ドルの夜景を堪能。
その後腹が減ったため、以前から目を付けていた味千ラーメンを食べに行くことにした。
目的のラーメン屋は油麻地から彌敦道を旺角方面に少し歩いたところにある。
しかし香港にまで来て熊本とんこつラーメンである(笑)

 
香港名物100万ドルの夜景。 狭い土地に高層ビルが立ち並ぶロケーションは
香港ならでは。

■2001年1月21日(日)


いよいよ本日は帰国するのみ。
9:10発のCX504に搭乗するため、6:30起床、6:50にはホテルをチェックアウト。
無料バスで九龍駅まで行き、駅にあるキャセイのカウンターでチェックインを済ませる。
これで手ブラで空港まで行けるので非常に便利である。
ちなみに今回はトランクケースの重量が過去最高の33Kgとなり、キャセイでは初めて「Heavy」タグ
を付けられた(笑)
空港に着くと免税店で買物を済ませレストランで朝粥セットを食べたが、これがなかなかうまい。
そうこうしているうちに時刻は8:50、そろそろ搭乗口へ移動しようとしてふと掲示板を見ると
「Delaied」の文字が・・・(^^;
「また遅れか・・・」とよく見ると、予定出発時刻は10:10となっていた。1時間の遅れである。
「う・・・しまったぁ!!そういうことならタダ飯が食えたのに」と思ったが後の祭である。
案の定レストランで搭乗券を見せれば60HK$まで飲食フリーとのこと。
結局今回は予定の遅れ通り10:10に出発し、3時間強で成田空港に到着した。
前日東京は大雪だったらしいが良く晴れていて、富士山も良く見えた。

 
香港チェックラップコック空港を離陸。

 
帰りの機内から見た桜島。 帰りの機内から見た富士山。

さてさて、こうして無事に帰ってくることができたが、ロンドン、パリを観光するにはもう少し時間が欲しい。
また来ることがあれば今回見られなかった所を回ってみたい。
しかしヨーロッパといえばやはり鉄道。
次回はユーロパスを使っての周遊をしてみたいところである。

- END -

使用機材:Canon IXY DIGITAL / RICOH GR1s


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