Last Update:2000/03/20
フロントフォークのオーバーホール
フォークオイルの交換は年に1回行っていますが、バラしたのは7年目にして初めてです。
- 前準備
- まず前輪を浮かせますが、センタースタンド+エンジン下にジャッキだと不安定なので、後輪+フレーム左右にウマをかませて前輪を浮かせます。(サイドスタンドをかけハンドルを左にきった状態から、右ハンドルを持ち上げフレーム右側にウマをかませます。次にハンドルを右にきり左ハンドルを持ち上げフレーム左側にウマをかませます。)
ブレーキキャリパを外し、紐で吊します。そして前輪とフェンダーを取り外します。
- フォークの取り外し
- まずトッププラグを弛めてから、フォークを取り外します。(外してからだと弛めづらいので先に弛めます)
- オイルの抜き取り
- トッププラグを外します。この時押さえつけながら外さないとスプリングの力で飛び出します。
中のカラーとスプリングを抜き取り、逆さまにして何度もフォークをストロークさせてオイルを抜きます。
- 役立たずな純正特殊工具 (写真左)
- フォーク奥底のシリンダユニットを特殊工具(フォークシリンダホルダアダプタ)で回らないよう押さえながら、フォーク底のアレンボルトを六角で回す。しかし、シリンダユニットが空回りしてしまい外れない。せっかくカワサキ純正特殊工具を買ったのに役に立たないなんて、なんてこったい!!
- 工具の自作 (写真右)
- フォーク奥底のシリンダユニットを見ると、30mm位のナットで押さえられそうなので、ナットを買ってきて自作することに。30mmではちょっと大きすぎるようなのでシリンダユニットに入るように、ヤスリで削りサイズを合わせ、穴に使わなくなったソケットを打ち込み溶接し完成。
- 分 解
- 自作の工具を使ってシリンダユニットを外し、ダストシール・リテーニングリングを外してから、アウタチューブとインナチューブを持ち何度か引っ張ると簡単に抜けてバラす事ができた。
- 組み立て
- 各パーツを良く掃除して、オイルシール・ダストシール・ガイドブッシュ・アレンボルトガスケットを新品に交換し、バラした時の逆の要領で組み立て。ガイドブッシュとオイルシールの打ち込みにはフォークオイルシールドライバという特殊工具が必要だが、ホームセンターで売っている塩ビのパイプで代用。40mmと表示してあったが内径が44mm位あってピッタリだった。なんとたったの160円!!
- フォークオイル注入
- フォークオイルをそーっと注ぎ、ある程度入れた所でゆっくり何度もストロークさせエアを抜く。そして油面調整をして、スプリング・スペーサ等を入れトッププラグを付け完成。
- フォークの取り付け
- フォークや前輪を元通りに取り付け、ボルトを少し弛めにしたまま何度かストロークさせて、動きに無理が無いことを確認し、ボルトを通常のトルクで締め付けて完成。
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