アルスラーン戦記10
「妖雲群行」
田中芳樹



【内容紹介】
 パルス暦325年6月。当方国境に位置するペシャワール城塞に二千の兵が集結した。指揮を執るのはクバート、トゥース、イスファーンらの名だたる将軍ら。パルスの王都エクバターナにおける不穏な動きを察知して、アルスラーン王が蛇王ザッハークの眷属を牽制すべく、麾下の将軍たちに”魔の山”デマヴァントの封鎖を命じたのである。一方、オクサス地方の領主からの要請で、神殿で起こっている怪異の調査に赴いた女神官ファランギースとゾット族の族長のアルフリードであったが――。


【感想】
 面白かったです!
 本当に久しぶりのアルスラーン戦記でありましたが、筆者の筆はすこぶる快調のようで、(いつも通り)一癖も二癖もある登場人物たちの言動を堪能いたしました。
 ネタバラへ(薫)




















 以下、ネタバラシしてます。
 そのなかでも、これはアラビアンナイトかえ?と思わせた「トゥース卿の花嫁選び」、グインサーガの<彼>みたいだなぁと次巻を楽しみにさせるヒルメスの国盗り、オクサスでの彼女たちの毒舌&怪奇趣味&次はバトルか!?と思わせるヒキ、など、なかなか興味深いものがありました。また、今回はナルサスやダリューンの活躍が少なかったのが残念といえば残念です。もともと彼らは戦時において真価を発揮し、平和時にはさほど目立たないキャラクタなので、しょうがないんですけれどね……。
 子狼を二匹つれたイスファーンは、お話的にも、いい感じのキャラでしたね!
(1999 薫)


トップを狙え!