〈其の二十九〉
空は澄み青味を増して、一層ススキの穂が輝いて見え、爽やかな谷
風に乗って遊ぶ赤トンボと、其のススキ達の会話が聞こえそう。音ま
でも澄み、遠くの山の頂にドンガリ座って一休みしている秋神と、
ちょっぴり疲れ加減な夏神との会話も聞こえそう。季節交代の話でも
しているのか、そろそろ街にも秋神が降りてくるか・・。
渓流では、大雨で増水が続き、一年の垢でも洗い流すように渓相
を変える。其の合間を縫って鱒達は産卵の準備に余念がない。
土砂降りの中、我が店恒例の「芋煮会キャンプ」が行われ、水没の
テント有り、タープの倒壊、全身ズブ濡れのと最悪の条件で、とても
楽しいタープサイトでした。雨が降ればタープの下の宴会が盛り上がるというもの、キャンプはこう
でなくては・・。
さあて、芸術の秋、今年は何を作ろうかな?!
その前に温泉にでも入ろう。
(気持ちいい朝だよ)