〈其の三十一〉

炬燵(11076 バイト) 御山の天辺にドッカリ座っていた冬神様も、町の賑わいが気に

なるのか、小雪をまき散らせ山から下りてくる。時には、横殴りの

風に乗って急ぎ足で降りてくる。短気で、暴れん坊のこの神様は

大のお酒好き。・・・何か似てなくもないか!?・・・。赤提灯の灯

が点れば、暖簾を巻き上げ戸を開ければいいのに、少しでも隙

間があれば「ギ・リ・ギ・リ」入ろうとする。そんなに慌てなくても良

いのに・・・。ネッ。

 振り返れば、今年の始めは山に雪が多く、町場は少なく楽な冬

だったよなぁ。

今回も頼みますよ!

へーついでに、お客さんも運んで貰えるとありがたいんですが・・・。

 

(アンッアンッの師走)