〈其の三十一〉
御山の天辺にドッカリ座っていた冬神様も、町の賑わいが気に
なるのか、小雪をまき散らせ山から下りてくる。時には、横殴りの
風に乗って急ぎ足で降りてくる。短気で、暴れん坊のこの神様は
大のお酒好き。・・・何か似てなくもないか!?・・・。赤提灯の灯
が点れば、暖簾を巻き上げ戸を開ければいいのに、少しでも隙
間があれば「ギ・リ・ギ・リ」入ろうとする。そんなに慌てなくても良
いのに・・・。ネッ。
振り返れば、今年の始めは山に雪が多く、町場は少なく楽な冬
だったよなぁ。
今回も頼みますよ!
へーついでに、お客さんも運んで貰えるとありがたいんですが・・・。
(アンッアンッの師走)