〈其の三十五〉 |
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でん六豆みたいに、残雪の白と新緑の淡い緑。春本番である。 山菜のおまけまで付いて、春は美味しいのである。粋な計らいの春神様はいつもにこにこ穏やかで、酒でも入っているのか赤ら顔である。 連休真っ直中、いつものようにキャンプ三昧、釣り三昧。今年は近場近場で、その分のんびりゆっくりとしたくて、大量のお酒だけ用意し、重いトレーラーを引き引き裏街道。こういうキャンプも良い物です。 朝から酒浸りで、私も赤ら顔。釣りして一杯、釣れなくて一杯。景色を見ては・・・、緑が綺麗と言っては・・・、ぽかぽか陽気が良いから飲んで、春のキャンプは切りが無いのである。 神様の気持ちも分かる分かる。 先日のとある沢で、その様なお天気に誘われてきたのか!?もう夏鳥の大瑠璃の姿を見かけましたっけ、鳴き声も元気な、目に鮮やかな瑠璃色で頂に残した残雪をバックに、新緑の上で囀る様は自然が与えてくれた宝物であり、またしても一人ニタニタしながら思いだし、チビリチビリやりたくなるのである。ああ、幸せ幸せ。 でも、彼奴大丈夫かな、夜はまだまだ冷え込むぞ・・・。 |
(一緒に一杯どうですか・・・) |