〈其の四十〉

風が吹く度に色が落ち、遮る物が無い分その勢いが増す。
その風に押されて来たのか、乗って来たのか、師走の神様は息咳き切っている。冬将軍に追い立てられて慌ただしい、見ている此方も落ち着かない。山の頂に白い帽子を被ってご機嫌な冬神様は、この手下の師走神の働きぶりを何もしないで任せっきり、終いには白いふかふかの布団をすっぽり被って寝る始末。だから余計忙しい。
 アッと言う間の12月。毎年の決まり文句だけど、ただ感じるだけじゃ無いよ・・・屹度。 実際時間が早くなって居るんだよ地球規模で、みんなそれに気付かないんだ。年々歳々少しつ゛つ、終いには帳尻合わせに13月なんて出来たりして・・・。 又、この12月の早いこと怒濤の如くと言う奴で、雪の便りを聞いてる内にクリスマスそしてお正月と、のんびりお茶なんか飲んでる暇もない。まっ、青息吐息で今年も何とかやってこれたけど、来る常連達も最近は、座るか座らない内にまず溜息が出る始末。時代が時代だけに色々やってはいますが来年はどうなりますか?
 流星にでも願掛け手見ますか?
これ又、アッという間に消えるんだょな・・・。 

(あっという間の一年でした)