〈其の四十一〉

 年が明けて早二月が過ぎ、何だかんだと言っても温暖化の影響か楽な冬を過ごしています。
 このままの状態でいければよいのだが、そうは問屋が・・・の冬将軍は手ぐすね引いて悪巫山戯の頃合いを見ている。
 世間の情勢も、一向に雪解けムードとは行かず、常連達も先行きの不安を肩に背負っているのか、カウンター席に座るなり、出るのは溜息ばかり・・・。

 いつもだと今頃は、雪中パーティーだ、渓流解禁間近だと話題に花が咲くのに、今年はそれどころじゃないようです。
 将来の不透明さは何処も同じ、むしろ此方の方が不安は大きいのではないかなと、のんびり屋の私も釣られて肩の力が抜ける始末。
 厭、いかんいかん飲まれては、こんな時だから余計に無い頭を使ってリフレッシュの算段を考えねば・・・、と別段構えなくてもいいか頭の中はいつも遊ぶことで一杯なんだから。

春の目覚めの時期、常連達にもいい芽が出て下さい。

と、バッケを味噌汁に放しました。

良い香り。

(もうふた月が過ぎたか)