〈其の六十二〉

 皆を油断させているのか穏やかな年越しで、本来なら赤ら顔のほろ酔い気分で、正月を迎えるはずなのだが・・・。
 というのは、年末の疲れがどっと出たのと、ここのところ時々出ている不整脈とで用事で外出する以外は、TVも見ず、ましてやお酒も飲まずで布団に潜り込んでの寝正月。それに年明け早々に風呂の給湯器が壊れてのダブルパンチ。四・五日はお湯も使えず、風呂にも入れず。こりゃ、最高のお正月。幸先の良い幕開けとなりました。
 年頭の挨拶、早くも仇となりし・・・。
『まっすぐな道で寂しい』・・・波があった方が楽しい・・・伝伝。
「こんな文章だれが書いたの?」
「・・・強がり言って・・・」と自問自答し、
「達観した感じがいいべ」と一人悦に入り、
・・・結果、上記の如く。
やはり真っ直ぐでいい。寂しくてもいい。波が無くてもいい。
 何もない方が、幸せかな・・・。

(とほほのフゥ〜)