〈其の六十三〉

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 暖冬の感がある冬も終盤を迎え、木々の蕾も随分膨らみ始めた。
 春の準備はもう始まっている。とはいえ、山の頂には厚く積もった雪で、草木達は未だ深い眠りについている。
 この時期の山の様子を見たくなり、貧乏暇無しの身なれど時間が取れたので、埃を被ったXCスキーを出し、常連を誘っていざ林道へ。
 ここで一つの儀式を披露。
「手入れ不足の板のエッヂの錆は、雪で落とす!」
出発の段になると、私だけじゃないのです。雪面に茶色の錆のラインを引いているのが数本。うんっ!ちゃんと言い付けを守っている。
 いい加減な素人XCスキーヤー一行、いざ出陣!
関心なのは、ちゃんとウイスキーだビールに焼酎を用意をしている。
「うんっ偉い!これが正しいのだ!!」
この日お酒が美味しく、飲み過ぎで帰りのスキーは散々で皆さんの足手まといになったみたいで申し訳ないのです。
 酒量もガクッと落ちて少しのお酒で酔う様になり、経済的は安上がりで良いのだが、もう一寸楽しみたいのです。人に言わせれば散々飲んできたのだから・・・伝伝等という。
 まっお酒一つとっても、確実に老化の度合いが見える物です。
「歳なんだから」と言われないように、スマートに・スマートに。

(グデングデンのバタンバタン)