〈其の六十四〉

 陽に力強さが増し、色を取り戻した山々は深い眠りから覚め一息付いている。南から来た小鳥達も、新しい場所を探し巣作りに余念がない。
暖かい日差しに賑わいを増した森。春はやはり良い!
 今までのネガティブな気持ちが、春の訪れと共に薄らぎ、何かウキウキとしたポジティブな気持ちになり、結果前向きな行動的になる。
以前に聞きかじったことなのだが、どこかの偉い先生も言っていた話で、 人間の体は春の訪れと共にその様に成るみたい、少し掘り下げれば血流の増加なのかホルモンのバランスなのか、季節と密着した生体サイクルがあるみたいだ。いや人間だけではないかもしれない。
 春の日差しをいっぱいに浴びた森に入れば、賑やかに歌う小鳥達、羽をキラキラさせて飛びまわる虫達、一寸恥ずかしそうな花々。
これらを見れば、皆その仕組みに組み込まれている生き物なんだ。
 ダークな気持ちを一つの小さな事とわきまえ、大いにこの「仕組み」を活用して波を乗り越え問題解決。と、あればの話だけどね。
私の場合は諸問題を多く抱えていて、我ながら書いていてフムフムホホウと独りごつ。問題解決には程遠いけど・・・。
 その「仕組み」を活用し効果を上げるには、春の日差しを浴び、森にテーブルと椅子を持ち出しお茶を飲むべし、ビールが良いか・・・。

(ポッカポッカのピィヒョロロ)