〈其の六十六〉

 色の無かった田圃にも水が引かれ、「いやーっ、久しぶり!」と元気に啼く蛙の声で、賑わいを増した里山の田の水面も、空の青さを写し込みより明るく。渡る風も爽やかで心地よい。
 とは言っても、じき梅雨入り。その前にと去年やり残した屋根のペンキ塗りも終え、(一寸一言。ペンキ塗りたての濡れた面が、水面の照り返しに見えるのか、アメンボーが飛んでくるのです。)つかの間次から次へと用事が出来、なかなか遊ばせて貰えません。
 年明け早々からこれですからね、今年も神様は休ませてくれないようです。ゴールデンウィークの、恒例キャンプも用意してそのまま仕舞う有様。
 人間そうなると、何が何でも行きたくなるもので、密かに様子を窺って機会を狙っています。他言無用!神様に聞かれたら、また邪魔される。今に見ていろ、いつでも出かける準備は出来ているのだ、イッヒッヒ〜。とっ、ストレスは溜まる一方。そうなると人は、往々にして代替えの方法を知らず知らずに考えているもので、物を買ったり手近なもので遊んだりと。
 私の場合も、いつの間にか玩具の「ラジコンヘリ」を手に入れてまして、いゃあ、此がどうしてどうして面白い、難しい・・・。何でこうなるんだか・・・。
 男とは、いくつになっても子供なんだなぁ。
それとも、遊び心があるうちは若い印かな?!

(ブルンブルンのドスンドスン)