〈其の七十二〉

 今年の夏は、過去例年にない猛暑に見舞われ、その影響が未だに続き、年明けてから始まる杉花粉がもう出始めているそうな。初冬の風物詩、雪虫も十月末に早くも見かけ、もう出番を終えて冬ごもり。
 何時降ってきても可笑しくない空模様を見上げ、「今年は何時にするかな・・・」と車三台とバイク二台分の冬タイヤの山をこれもまた見上げて、「・・・」。溜息もでない。仕方ないですね・・・。
 「金のない奴は、頭を使え!頭無い奴は、体を使え!」と言うのが私の金科玉条。すべからく体を使うわけですよ。
 考えるに、タイヤに始まりタイヤで終わる一年ですね。ガレージと呼べない堀っ建て小屋で年がら年中、息子二人のバイクと私のバイクを、壊れては直し壊れては直しの繰り返し、工具散らかり放題、片付ける暇無し。お陰で、ツナギのひざは抜けてのガムテープ。洗っても落ちずの油染み。しかも、頂いてきたバイクのミニレストア。キャブをO/Hし、タンク内の錆を落とし等々など。去年から今年は随分弄ったよなぁ。
 今度は乗りたいなぁ。のんびりツーリングでもしたいな。
でもでもその前に、赤字続きの閑古鳥。ホントにもう後がないのです。生きているのが、店を開いているのが不思議なくらいです。考えても仕様が無いが、どうしても暗くなります。寒さが一層身に染みます。どなたか心あるお方、暖めに来てけさい!そして夏の猛暑のように、
 私の心も熱く、熱く照らして下さい・・・。

(ヒューヒューのジリジリポッ)