〈其の七十八〉

 陽の照り返しばかり目立った水田も、此処に来て稲の生育が順調で水田全体が穏やかな浅黄色で、長閑な里山の風景をより一層演出している。雪の多かった今年でも6月ともなると、存在感を見せつけている山々の頂に僅かに残し、多少遅れ気味だった分を取り戻そうと、早急に枝葉を伸ばした木々の緑も色濃く茂り、一息入れている森も自然とニコニコ顔。
 ついでに此方もスゥーッと胸一杯空気を吸い込む。
 「うまいッ!」 新緑の新鮮なフィトンチッド!そしてマイナスイオン。
 「うーん、最高!」 青い空、残雪の白、木々の緑。
見る物すべてが眩しく生き生きとして、その生気が肌を通して染みていき、疲れたからだと心には良い活力剤になる。
 ましてや、ちょっぴり暖かくなる栄養ドリンク(?)なぞ持って行きようなら、
その効果たるや何倍になるか(??)
 最近疲れ気味の諸君!
「森に行くベシ!」・「キャンプに行くベシ!!」
今が絶好の季節です!!!
 そして、水量の落ち着いた渓流でも、羽虫達がここぞとばかり一斉に飛びまわり、待っていましたと鱒達が目をキョロキョロとしている。
「渓流に行くベシ!」「フライフィッシングするベシ!」
今がベストシーズンです!!!
 ロッド眠っている人、まともにゲットしたこと無い人。
も一つ、今がチャンスですよ。

(キヨキヨ、ブーブー、ときとき・・・あっ、スガスガ)