〈其の八十九〉

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 世は、老若男女を問わずの一億総健康ブームである。
脳年齢がどうたら、肌年齢がどうたら、やれ体脂肪がどうしたとメディアはこぞって健康関連記事を書き、メーカーはこれ幸いと対応製品を作り続けている。それに躍らされて、煽られて過敏に反応した人間は、美容に・健康にと勤しむのです。

 ・・・日本は平和なのであります。

 年々歳を重ねるたびに、筋力の衰え・記憶力の確かさには不安を感じ、ついついメディアの罠に引っ掛かって、あれやこれやと試してみるのです。

 確かに、持病の腰痛もストレッチを続けてみると可成り調子が良く、痛みが来ても長患いしないし、痛みも出にくくなっている。効果覿面である!

 数年前、ひょんな切っ掛けで知った展覧会が、仙台でも開催されているのである。「人体の不思議展」見たかった展覧会なのです。その訳は、展示物すべてがダミーではなくホンモノなのです。「プラストミック標本」本物の人体標本が訴える意味は大きい。

 健康ブームの中、ホンモノの人体標本が物語る、人間の体の仕組みや構造を通して、「からだ」「いのち」の大切さを改めて見つめ直し、その健康であることの素晴らしさを実感できる。(只只合掌)

 今まで当たり前の如く無理強いをしてきた身体、それに気付かない自分自身が見えてきたりもする。やはり、一見の価値はありますよ。

 其れを実体験して改めてやるストレッチ、はたまたトレーニングは、効果倍増の感あり、これまでは只只勝手に作った身体についてのイメージや、生半可な知識で繰り返してきたリハビリも、「プラストミック標本」を通して、より具体性を持ちまた理解し、健康管理にも拍車が掛かる。

 最近筋力の衰えを感じる貴方。記憶力に自信がない諸君。興味本位だけでも良いから、まず行ってみるベシ!貴重な体験の出来る、大切な機会になる。自分自身の身体であることの驚き、健康であることの素晴らしさを思い知らされる良いタイミングでした。

 最も、我が健康管理もブームとかじゃなく。必要性に駆られたリハビリであり、ストレッチであって、禄の少ない我が身としては、これ以上の掛かりは考えられない身分から始まったことであるのが情けない。

(タダタダガッショウ!!)