〈其の十八〉
山肌の色合いが幾分赤みを増し、街路樹の落ち
た銀杏の実が、あの独特の「香り」を辺り一面に
拡げ、道行く人を遠ざける。だから尚更思うのか
今年はキンモクセイの時期に風邪をこじらせ、
芳香な香りが記憶に薄い。でも、さっきから
「あの匂い」が鼻について消えない、どうやら踏
んづけたみたい。今日一日同じ様な人が何人
居るのやら・・・、それもまだ良い方で、落ちてき
た銀杏の実が知らぬ内に、着ているパーカーの
フード部に入り、帰宅バスの中、乗客に顰蹙、家族に顰蹙という常連も居まし
たっけ。遂この間、秋のイベント「芋煮会キャンプ」が、関東圏からの直行組も
含めて、賑やかに行われました。今回は、例年に反して近場のダム湖での開
催となり、其の分遊ぶ時間が増えて「即席の釣り大会」。当然握るわけですが、
そこで釣っちゃう訳ですが、私めが・・・
(親の総取り)。
またしても顰蹙、どうやっても釣れちゃうんですから辛いですね!?
冬取りが顔を出し始めた十月終わり