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いつも新鮮で刺激的だ

 ジャズとクラシック。同じサックス奏者同士ではあるが、活動の場の異なる僕らが、こうしてアルバムをいっしょに創ることができるなんて、実は思ってもいなかった。

 初めて須川氏のコンサートを観に行った時、サックスってこんな素晴らしい音がする楽器だったんだと感動したことを〜同じサックス奏者として恥ずかしい限りなのだが〜昨日のことのように覚えている。

 須川氏と僕は、共通の友人を介し十数年前から知り合いではあったが、彼と彼の率いるトルヴェール・クヮルテットとジョイントするようになったのは、足掛け5年位のことだ。彼らのコンサートに曲を提供したり、いっしょにLIVEをしたり、少しずつ5人のレパートリーを増やしてきた。

 このアルバムには今までのLIVEで演奏してきた曲と新曲を収録している。僕のオリジナル7曲とジャズ界では有名なスタンダード4曲だ。彼らと演奏するのは、いつも新鮮で刺激的だ。レコーディングも楽しんですることができた。11月のコンサートでアルバムの曲を演奏するのを、僕も心待ちにしている。

 このアルバムを聴いて、自分もサックスを吹いてみたいナ、なんて人が1人でもいたら、僕は最高に嬉しい。

本多俊之