房総半島 富津岬 鋸山

2001/02/04

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2001年2月4日(日) 富津岬・鋸山

 前年のクリスマスイブ以来バイクを動かしていない。果たしてエンジンはかかるのだろうか。

前日
 最近ツーリングにいっていなくて,日帰りでかえってこれるところ・・・そういえば千葉県に半年以上行っていない。昨年の4月あたりに一度銚子に行ったが,それ以来行っていない。ということで,今回の目的地は千葉県に決定。

 「ツーリングGO!GO!」誌や「ジバングツーリング」誌のバックナンバーをあさると,房総半島一周のレポートがあった。これに倣おう。
 さすがに日帰りで房総半島一周はきつそうなので,富津岬を目指すことにする。そして近場に最近よく取り上げられる機会の多い鋸山があるので,ロープウエーで登ってみよう。時間があれば東京湾フェリーで対岸の三浦半島に渡って東京湾一周だ!

当日

新座市→湾岸高速
 平日より15分遅いだけの起床。今日は気合いが入っている。なんていったって1ヶ月ぶりのツーリングなのだから。いつもは早起きしてもだらだら10時頃まで出発しないのだが,今日は8時台に出ることに決め,準備を進める。

 準備が整い,バイクを引き出す。1ヶ月ぶりだからなのか,ちょっと埃っぽい。U字ロックを解除すると,赤い液体が出てきた。最近降雪などが多かったので,水が中に入って,U字ロックが錆びているらしい。まあ,新しいのをそろそろ買おうと思っていた頃だからいいか。
 問題はバイク本体だ。セルを押す。一応セルモーターが回るが,かからない。20回近くセルを回してようやくエンジンが目覚める兆候が・・・。
 10分くらい奮闘してようやくエンジンがかかった。しかし,ギアをローに入れて走り出そうとするとエンスト。しばらくアイドリングさせないとダメなようだ。あきらめて3分くらいアイドリングさせる。ようやく前に進んだ。

 R254を和光に向けて進む。さすがに寒い。しかしまだ我慢できる範囲。
 R254はまだ渋滞していない。和光から外環と併走、R17に入り、戸田南から首都高に入った。
 首都高をひたすら走る。故障渋滞があったが、その他は順調。やや遠回りをしてレインボーブリッジを越えて湾岸線に入り、あとは直進。
 途中、やけに平べったい車が抜いて行くなと思ったら、ランボルギーニカウンタックだった。続けてデトマソパンテーラが抜いていった。おお、スーパーカーが続けて2台!
 湾岸幕張PAで休憩。ここまで1時間。順調。湾岸幕張PAには先ほどのスーパーカーと同じグループなんだろう、20台くらいのスーパーカーが並んでいた。なんかのミーティングなんだろうな。壮観だった。
 やはり2月のツーリングは厳しい。指先が感覚を失っている。下半身も革パンツのだけでは厳しいらしく冷え切っている。上半身はウエアの下にフリースを着込んでいるのでそれほど冷えていない。

東関東自動車道→富津岬

 10分ほど休憩して体を温めて出発。湾岸線から東関東自動車道〜京葉道路〜館山自動車道と走る。結構混んでいる。殆ど地元ナンバー。
 それでも千葉南出口を過ぎると比較的空いてきた。空は薄曇り。天気予報では降水確率ゼロで晴れの予報だったが・・・路肩には先週末降った雪がまだ残っている。なかなか暖かくならない。房総半島も結構寒い。
 館山自動車道をひたすら走り、木更津JCTを越える。そういえば3年ほど前に木更津からアクアラインを走ったことがあるが、この道はそれ以来だった。あのときの印象よりも交通量が多い。
 木更津南インターを越え、木更津出口からR16〜県道90号と走る。県道90号は広々とした道で、快適に飛ばせそうなんだが、交通量が少ない割には信号が多く、ストップ&ゴーを強いられる。工業団地の広大な空き地の中をしばらく走る。この辺に新しく工場ができることがあるんだろうか。
 寒い。途中体ががたがた震えているのがわかる。スピードは抑え目にして寒さを抑える。

富津岬/「志のざき」

 富津公園に入るとすぐに駐車場があった。その駐車場の道を挟んで向かいにお目当ての「志のざき」があった。ここは「ツーリングGo!Go!」誌で紹介されていた店だ。他にも同じような地元の料理を食べさせてくれる食堂が3軒ほど並んでいた。
 駐車場にバイクを止めて岬の先端までいけるのかと思って案内図を見ると、結構距離がありそう。バイクで行くことにする。
 やはり岬の先頭まではかなりあり、バイクで正解。徒歩だとほぼ不可能な距離だ。岬の銭湯には展望台と駐車場があった。なるほど、非常に良い展望だ。駐車場にバイクを駐輪し、何枚か写真を撮る。ウインドサーフィンをしている人も何人かいた。この寒い中凄い根性だ。
 釣り客が堤防にずらりと並んでいた。この人たちもじっとしていたら耐えられないだろう、良い根性だ。展望台に上ると観光客の夫婦にシャッターを押すように頼まれる。承諾して、こちらのシャッターも押してもらった。

「バイクでしょ?ここは寒いね〜〜バイクとどちらが寒い?」
「バイクの方が遙かに!」

 岬を後にして富津公園入り口の駐車場に戻り、「志のざき」に入る。「焼きさんが」定食を注文する。量は少ないが、旨い。
 食べ終わる頃、ライダー2人組が入ってきて隣の席に座った。

「今日は寒いね〜〜ふるえながら走ったな。さすが冬だね、こんな日に走るなんて変態だね。兄ちゃんはどう?」
「もう、文字通り体ガタガタ震えながら走りましたよ〜〜」
「どこから?」
「埼玉県の新座から」
「すげ〜〜〜、よく走ってきたね〜〜俺たちは地元。」

 バイク乗るようになってから行く先々で見知らぬ人と会話できる。車乗ってのドライブの時にはこうはいかなかった。

富津岬→鋸山/日本寺

 「志のざき」12時ちょい前に出て、R465〜R127と走り、鋸山を目指す。R127に入ってから大渋滞!富津館山道路への分岐までず〜〜っとすり抜けで走る。そこから先は嘘のように快適な海岸沿いのワインディング。金谷の東京湾フェリーを横目に見て、鋸山ロープウエイの山麓駅にたどり着いた。

 鋸山ロープウエイは往復900円。片道切符がなぜあるかこの段階ではわからなかった。
 鋸山山頂に付き、日本寺境内に入る。この中に地獄のぞきや大仏、千五百羅漢などがある。ロープウエイの山頂駅近くにまとまって日本寺があるのかと思いきや、日本寺はかなり広く、地獄のぞきから大仏までは山をかなり下りなければならない。それがわかったのは千五百羅漢を眺めつつ山道を下っている途中だった。もう大仏まですぐの距離。山を下りるだけでかなりつかれる。
 大仏は予想以上にでかかった。そして、日本寺が予想以上に伝統がある寺だということもわかった。説明書きを見ると波瀾万丈の歴史だ。最初は観光客目当ての宗教施設だと思っていたのだけど、そんなことはなかった。
 大仏を眺め、さあ帰るかと思ったが、ここからロープウエイ山頂駅まではかなり登らなければならない。ならばロープウエイに乗らずに山を下りようと思ったが、山を下るとロープウエイの山麓駅に直接出ることができない。一旦海沿いの国道まで出て、3キロくらい歩かないとダメだと係員の人が言う。
 覚悟してロープウエイ山頂駅まで登ることにする。20分くらい、ぜえぜえ息を切らしながら登ってようやくロープウエイ山頂駅に出た。かなり辛い。一歩一歩登るたびに仏に近づいていくようだ。まったく冬だってのに汗だくだ。途中温泉にはいるために持ってきたタオルが役立った。汗を拭う。タオルがびっしょり濡れる。この寒い中汗かいたままバイクに乗ったら風邪ひくのは間違いない。
 それにしても他の観光客も同じような苦しみを味わっているのだろうか?私みたいに汗だくで息を切らしている人はいないようだったが。

 ロープウエイ山頂駅で東京湾フェリーの時刻表を見る。15時発の便に間に合うだろうか?14時30分のロープウエイで鋸山を下り、即出発。

東京湾フェリー

 間に合わないのを覚悟で様子を見に行った東京湾フェリーの駐車場、バイクが集まっている所に行くと、今なら15時発の便に間に合うという。急いで切符を買ってフェリーに乗り込む。フェリーに乗るのは7年ぶりだろうか。バイクで乗るのは初めてだ。

 フェリーに乗り込み、客室に入る。青函フェリーのような雑魚寝スペースはなく、イス席中心。ラウンジにはカウンターやソファーもある。
 イス席は相席しないといけない程度まで混んでいた。アクアラインが開通しても結構このフェリーには需要があるようだ。
 一人で乗っている私はカウンター席に行く。ツーリングマップルで三浦半島をどう走るか検討。そうしながら山登りの疲れをとるためにしばらく休める。フェリーもいいものだ。
 
 35分で三浦半島に着いた。バイクは傷が付かないようにしっかり固定されている。他のライダーはバイクを固定しているバンドを自分で外していたが、私は外し方がわからないので、フェリーの係員に外してもらうまで待った。

横浜横須賀道路→新座市(帰路)

 フェリーを下り、横浜横須賀道路を目指す。途中に日帰り温泉施設なんかがあれば良いのだが、ツーリングマップルを調べた限りでは適当な施設がなかったので、今回のツーリングでは旅先での温泉を諦めることにする。

 横浜横須賀道路に入ってからは快適に直進。100キロ程度で巡航するが、寒くてたまらない。横浜に入ってベイブリッジを越えて大黒PAで休憩。マクドナルドでセットを食べながら体を温める。冬のツーリングは1時間以上続けて走るのは無理だろう。

 大黒PAを出る頃には薄暗くなり、都内にはいると真っ暗。しかしまだ18時だ。今回持ってきている携帯GPSが日の入りを17時11分と表示している。

 首都高を降りて和光に差し掛かったのは18時30分頃。今回は旅先で温泉に入れなかったので、朝霞台の日帰り準温泉に行く。ここは朝霞台に根性で温泉を掘り当てた・・・というわけではなく、ドイツの温泉地の鉱石を使って人工的に温泉を作っているらしい。結構混雑していた。露天はないし、入湯料も1000円もするが、この近くにはここしかこういう健康ランド風施設がないから仕方ない。

 家に帰ったのは結局22時。総走行距離は298キロだった。

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富津岬
富津岬から東京方面を見る。
富津岬展望台
富津岬の展望台
地獄のぞき
鋸山 地獄のぞき
仏様
みんな表情が違う仏様。でも頭が無いものも多数。
大仏様

日本一の大仏様

ロープウエイから降りて大仏様を見に行くと、その後帰るのが大変。

フェリー
フェリー内にて